イオン八代SCが廃墟モール化、ゆめタウンに敗北した弱肉強食の構図
イオン八代SC廃墟化 ゆめタウンに敗北の構図

熊本県八代市にある「イオン八代ショッピングセンター」が、空き区画の増加によって廃墟モール化している。2004年11月の開業当初は核店舗のジャスコと75の専門店で構成されていたが、現在は1階の約半分をスーパービバホームが占め、イオン直営売り場とテナントが入るものの、空き区画は1つのみと一見すると賑わいを保っているように見える。しかし、2階以上の専門店エリアは多くの空き区画が目立ち、フードコートは全滅状態にある。

ゆめタウン八代との競争に敗北

このモールの苦戦の最大の要因は、2005年6月に開業した「ゆめタウン八代」の存在だ。ゆめタウン八代はより大型で、平日でも多くの買い物客で賑わいを見せている。イオン八代SCは、ゆめタウンとの競争に太刀打ちできず、テナントの撤退が相次いだ。専門店エリアは壊滅状態に近く、空き区画が目立つ。

水俣市との都市間競争の構図

八代市は、かつて水俣市との都市間競争で勝利したと言える。水俣市では、地元生協の水光社が強く、市民の約半数が利用していたが、1965年の国道3号改良工事によるモータリゼーションの進展や郊外大型店の出店により、商圏が縮小。2007年度の『熊本県消費動向調査報告書』では、水俣市の地元購買率が低下し、八代市の大型SCへの流出が増加したと報告されている。しかし、その八代市のモール自体が今、苦戦している。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

弱肉強食のモール市場

この事例は、ショッピングセンター業界の弱肉強食の実態を如実に示している。より大型で集客力のあるモールが勝ち残り、規模で劣るモールは淘汰される。イオン八代SCは、ゆめタウン八代に客を奪われ、テナントの維持が困難になっている。ショッピングセンター研究家の坪川うた氏は、「限られた商圏の中で、より大型のモールが優位に立つ構図は全国的に見られる」と指摘する。

八代市のモールは、水俣市との競争に勝利したものの、同じ市内での競争に敗れた。この構図は、地方都市のモールが直面する厳しい現実を象徴している。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ