チロルチョコ1粒30円で利益を出す秘密:ほぼ1本足打法でも生き残れた理由
チロルチョコ30円で利益を出す秘密

チロルチョコは1粒30円の低価格チョコレートで知られるが、そのビジネスモデルはほぼ「チロルチョコ1本」で構成されている。同社の業績は非公開ながら、全体の売上は年々伸びており、開発や製造への投資も増加しているという。

30円でも利益が出る仕組み

「基本は、大量生産して、大量に販売することによって成り立つビジネスモデルです。しかし原価も高騰するなか価格維持は大変で、さまざまな工夫を重ねています。例えば最適なタイミングでの原料の仕入れ交渉を行うこともそのひとつです」と、チロルチョコの川崎氏は説明する。

同社の事業ポートフォリオはほぼチロルチョコ1本で、他には1984年発売の「ごえんがあるよ」がある。これは「チロルチョコより安いお菓子ができないか」と開発され、当初5円で販売、現在は1袋108円(税込)で販売されている。「根強く愛されていて、ごえんチョコを熱く語るファンのお客様も多いです」と川崎氏。

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高付加価値商品への進化

近年は、ごほうび需要を取り込む40円以上のプレミアムラインなど、付加価値の高い商品づくりも行っている。「世の中にお菓子が増えている中、選んでもらう商品であり続けるために、いい商品を開発していくことが大切です」と川崎氏は語る。

技術の進化とともに開発力が向上し、より複雑な味わいを生み出せるようになってきた。この度発売された「チロルチョコ〈ダロワイヨあまおうニャカロン〉」は、あまおう苺チョコレートの中に、あまおう苺ソース、あまおう苺クリーム、マカロンクランチを詰めた贅沢な一品。マカロンの軽い食感を表現するため、あまおう苺クリームには空気を含ませてある。またチョコレートやクリームにはアーモンドパウダーが練り込まれ、マカロン本来のアーモンド風味も再現されている。

開発のこだわり

開発を担当する今井美樹氏は、「マカロン特有の外がカリッとしていて中がねっちりしている食感を出すのに苦労しました。マカロンクランチもさまざまなサイズで試して、最も近いものを追求しました。開発にはダロワイヨのご担当も加わり、マカロンを表現するために意見をいただきました。それで最終的にOKをいただける味に仕上げることができたのではないかと思います」と述べている。

同社は年間に多数の新商品を開発しており、プレミアムラインの拡充や技術革新により、低価格帯でも利益を確保しつつ、消費者の選択肢に残り続ける戦略をとっている。

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