ブラックニッカ再生秘話:ラベル縮小で初心者獲得、2022年売上日本一に
ブラックニッカ再生秘話:ラベル縮小で初心者獲得

ブラックニッカは、かつて「重くて強そう」「飲みにくそう」という印象が初心者の壁となっていた。しかし、ブランド価値を「軽やかなウイスキー」と再定義し、パッケージデザインを大胆に変更することで、2022年には売上容量ベースで日本一(ニッカウヰスキー調べ)のトップブランドへと躍進した。

「軽やかさ」を可視化するデザイン改革

最初の一手は、ボトルを広く覆っていたラベルの面積を小さくすることだった。従来の黒を基調としたデザインは伝統や重厚さを感じさせる一方、初心者には重く強そうな印象を与えていた。そこでラベルを小さくし、黒い面積を減らして中の液体の透明感が見える領域を広げることで、視覚的な軽やかさを表現した。

さらに、ボトルの肩部分に縦の刻み(カッティング)を入れ、店頭の照明を受けてキラキラと輝くように設計。これにより、かつての重いイメージを払拭し、明るく爽やかな印象を与えることに成功した。広告ビジュアルもこのデザインに連動し、爽快感のあるシーンを強調した。

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リニューアルの裏にあるメーカーの想い

リニューアルにあたっては、既存の愛飲者がどう受け止めるかについて慎重に議論が重ねられた。それでも「入門に最適」という価値を打ち出したのは、もっと多くの人にウイスキーの魅力を知ってほしいというメーカーの強い想いがあったからだ。結果として、従来のウイスキーファンの多くもリニューアル後のブラックニッカを支持し続けた。

ブラックニッカはその後も時代に合わせてブランド価値を更新し続けている。ブランドは一度つくって終わりではなく、社会の変化に応じて価値を磨き続けることで、長く愛される存在になっていく。

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