企業の賃上げ動向、約7割が「実施」 2026年度も継続へ
企業の賃上げ動向、約7割が「実施」 26年度も継続へ

連合(日本労働組合総連合)が2026年7月19日に発表した調査結果によると、2026年度に賃上げを実施した企業は全体の約7割に達し、前年度と同水準となった。この調査は全国の労働組合を対象に実施され、約1,200の組合から有効回答を得た。

賃上げ実施率は69.8%、前年度とほぼ変わらず

調査によると、2026年度に賃上げを実施した企業の割合は69.8%で、2025年度の70.1%から0.3ポイント低下したものの、ほぼ横ばいの高い水準を維持している。連合の担当者は「人手不足を背景に、企業は賃上げを継続する傾向にある」と分析している。

賃上げの平均額は月額で5,200円、平均引き上げ率は1.8%となり、前年度の5,100円、1.7%からわずかに上昇した。特に中小企業(従業員300人未満)では、賃上げ率が1.5%と大企業の2.1%を下回るものの、前年度の1.4%から改善が見られた。

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中小企業の賃上げ、底上げ傾向続く

中小企業の賃上げ実施率は65.2%で、大企業の78.3%に比べて低いものの、前年度の63.8%から上昇した。連合の調査では、「人手不足が深刻な中小企業ほど、賃上げを余儀なくされている」と指摘する。一方、業種別では、製造業が72.1%、サービス業が68.2%、小売業が65.5%と、業種間でばらつきが見られた。

連合は「2027年度も賃上げの流れを継続させるため、政府に中小企業向けの支援策拡充を求める」としている。また、賃上げの原資確保について、取引価格の適正化や生産性向上の重要性を強調した。

地域別の格差も顕著

地域別では、首都圏の賃上げ実施率が74.5%と最も高く、次いで中部圏が71.2%、関西圏が69.8%となった。一方、地方圏では60.1%にとどまり、地域間格差が浮き彫りとなった。連合は「地方の中小企業では、価格転嫁が進まず賃上げの余力が限られている」と説明する。

今回の調査結果について、連合の芳野友子会長は「賃上げの裾野が広がっているが、中小企業や地方への波及が不十分だ。持続的な賃上げには、構造的な課題解決が必要」とコメントした。

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