創業106年のシモジマ、レトロ柄「ストップペイル」で異次元IP企業に大化け
創業106年シモジマ、ストップペイルでIP企業に大化け

創業106年を誇る老舗紙袋メーカー・シモジマが、そのレトロで可愛らしいオリジナルデザイン「ストップペイル」を軸に、異次元のIP(知的財産)企業へと変貌を遂げている。同社は2020年にストップペイルを復刻させて以降、コンビニ大手のローソンや人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)とのコラボレーションなど、異業種からのオファーが殺到。紙袋の枠を超えたIP展開で、新たなビジネスモデルを確立しつつある。

ストップペイル誕生の背景とデザインの魅力

ストップペイルの原案を手掛けたのは、元テキスタイルデザイナーで、シモジマの紙袋デザインを50年以上にわたって担当してきた板垣順子氏。TJ MOOK『ストップペイル ファンシーBOOK』(2021年6月16日発売)の中で、板垣氏は「文字の書き方もつたなくて、版ズレしていていい加減(笑)で、何にも考えずに気楽に描いた」と振り返っている。後にローマ字や英語を調べて書き直したバージョンも存在するが、初期に描いたストップペイルのデザインが1970~80年代に絶大な人気を博したという。

このデザインが長く愛された要因の一つは、見た目が派手でありながら、実際には赤と黒の2色刷りというシンプルな構成にある。昭和レトロの特徴である「ゆるさ」「気楽さ」「シンプルさ」が見事に反映され、世代を超えて支持を集めている。

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ローソンやヒロアカとのコラボレーション

2020年の復刻後、ストップペイルは紙袋の枠を超え、さまざまな企業とのコラボ商品を展開。2024年にはコンビニ大手のローソンがストップペイルとコラボし、グミ、おにぎり、ミルクコーヒーを発売した(現在は販売終了)。これらの商品は、パッケージにストップペイル柄をあしらい、おにぎり自体もカラフルなデザインで注目を集めた。

さらに2025年には、KADOKAWAが人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』とストップペイルのコラボ商品を展開。巾着、アクリルスタンド、缶バッジ、キーホルダー、ステッカー、メモ帳など、多岐にわたるアイテムが販売された。また、2026年には100円ショップのSeriaが、ストップペイルに加え、1970年代に誕生したカラフルな女の子が描かれた「モーニング」という別のオリジナル柄も採用したコラボラッピング資材を発売。シモジマのIP展開はますます加速している。

事業としての可能性と今後の展望

これらのコラボレーションは、シモジマにとって紙袋製造という従来の事業領域を超え、IPライセンス事業という新たな収益源を生み出している。同社は創業100年を超える老舗でありながら、レトロなデザインを現代に蘇らせることで、若い世代にもリーチ。SNSなどで話題となり、さらなるコラボ依頼が後を絶たない。シモジマは、この流れを単なる一時的なブームに終わらせず、持続可能なIPビジネスとして育てる方針だ。

ストップペイルの成功は、長年培ってきたデザイン資産を再評価し、積極的に外部と協業する姿勢が実を結んだ好例と言える。シモジマは今後も、新たなパートナーとの協業やオリジナル商品の開発を通じて、IP企業としての地位を確固たるものにしていく考えだ。

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