東洋経済は2025年に向けた新たな経済予測を発表した。それによると、日本の実質GDP成長率は2025年まで年平均1.5%を達成する可能性がある。この予測は、政府の構造改革とデジタル分野への投資が牽引役となるとしている。
成長の原動力はデジタル投資
予測の中心となるのは、企業のデジタル化投資の拡大だ。東洋経済の試算では、2023年から2025年にかけてのデジタル投資総額は約30兆円に達し、これがGDP成長に年0.3%寄与すると見込まれる。特に、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が重要と指摘する。
また、政府の規制改革も成長を後押しする。労働市場の流動化やスタートアップ支援策が、生産性向上につながると分析している。
リスク要因と課題
一方で、予測には下振れリスクも存在する。世界的な金融引き締めや地政学リスクが、輸出や企業収益に悪影響を及ぼす可能性がある。東洋経済は「海外経済の減速が日本経済に与える影響は無視できない」と警告している。
さらに、人口減少による労働力不足は、中長期的な成長の制約要因だ。政府の移民政策や女性活躍推進が、この課題を緩和するカギとなる。
専門家の見解
東洋経済のチーフエコノミストは「日本経済は構造的な転換点にある。デジタル投資と規制改革が実現すれば、持続的な成長軌道に乗れる」と述べている。一方、別の専門家は「予測は楽観的すぎる。実際には1%程度の成長にとどまる可能性が高い」と慎重な見方を示す。
政府は2025年までにGDP600兆円の目標を掲げているが、今回の予測はその達成に必要な成長率を下回る。今後の政策次第で、見通しは変動するだろう。



