2025年上半期(1〜6月)のデジタル関連の国際収支(デジタル赤字)が、過去最大となる5.5兆円超に達する見通しだ。クラウドサービスやオンライン広告など、海外企業への支払いが拡大していることが背景にある。
デジタル赤字の内訳と推移
デジタル赤字は、日本から海外へのデジタル関連サービスの支払いが、海外からの受取を上回る状態を指す。2025年上期は、この赤字幅が過去最大を更新する見込みだ。
主な要因は、企業が利用するクラウドサービスや、ネット広告の配信料などだ。これらのサービスは海外大手IT企業が提供することが多く、日本から海外への支払いが増加している。
経常収支への影響
このデジタル赤字の拡大は、日本の経常収支の黒字を圧迫する要因となっている。経常収支は、モノの貿易やサービス取引、投資収益などを含む国際收支の総合的な指標だ。
デジタル赤字が拡大する一方で、海外投資からの利子・配当収入などは堅調に推移しており、経常収支全体では黒字を維持する見通しという。
今後の見通し
デジタル赤字の拡大は、日本の国際競争力や経済構造の課題を浮き彫りにしている。今後もクラウドやAI関連サービスの利用拡大に伴い、デジタル赤字は増加傾向が続く可能性がある。



