奈良市、道の駅「針テラス」南館を解体し新施設建設へ 2029年春全面開業目指す
奈良市、針テラス南館解体し新施設 29年春開業へ

奈良市は、名阪国道針インターチェンジに併設されている道の駅「針テラス」(針町)について、老朽化した南館などを解体し、特産品の販売や地域資源の活用を目的とした新施設を建設する方針を明らかにした。2026年7月16日、仲川げん市長が市議会6月定例会の一般質問で答弁し、明らかにしたもの。

再整備の背景と経緯

針テラスは2001年に観光・地域振興の拠点として開業。約6万6000平方メートルの敷地内に売店、温泉施設、約500台の駐車場などを備える。南館では現在、飲食店やコンビニエンスストアが営業しているが、開業から25年が経過し、建物の老朽化や空きテナントが目立っていた。これまで土地の使用料や施設の所有権を巡るトラブルが続き、テナントの新規入居を抑制するなどの影響があったが、2022年に関連訴訟の和解が成立し、再整備に向けた動きが本格化した。

新施設の構想と事業協力

新施設に入る店舗については、地元からの要望を踏まえ、農産物の直売所や地産地消を推奨するレストラン、農産物の加工体験ができる施設などを構想している。市は優先交渉権者だったイオンモール株式会社(千葉市)を事業協力者とする基本協定を締結し、現在も特産品の直売所を運営する民間事業者や地元農家と協議を続けてきた。今年3月末に同社から再整備計画の提出を受け、正式に再整備事業者として決定した。

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財源とスケジュール

新施設の設計費用については、農林水産省の農山漁村振興交付金を活用し、費用の2分の1を補助する。市は2026年度一般会計補正予算案に関連予算945万円を計上し、同6月定例会で可決された。新施設の運営は民間事業者が行い、土地所有者である市には使用料が入る仕組みだ。市によると、道の駅全体を管理するイオンモールは今夏にも市と事業実施協定を締結し、入浴施設「はり温泉らんど」を除く施設の具体的な整備内容を決定する。その後、段階的に整備を進め、2029年春頃の全面オープンを目指す。

市長の意気込みと期待される効果

仲川市長は6月定例会で「単なる休憩施設にとどめず、周遊観光や地域全体の魅力を発信する拠点として活用したい」と述べた。再整備には、市東部地域の経済活性化や大和高原エリアの観光振興への波及効果が期待されている。

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