栃木県と足利銀行は10日、宇都宮市本町の栃木会館跡地で進める整備事業に関する基本協定を締結した。あわせて足銀は、同跡地に建設する新本店の詳細を公表。地上11階・地下1階建てとし、低層階にはカフェやライブラリーなどを配置して県民に開放する方針だ。2028年度中の着工、2031年度中の開業を目指す。
新本店の概要と設計
新本店は鉄骨造で、高さ約60メートル、延べ床面積約3万7000平方メートル。2階に本店営業部、4階以上に本部オフィスを置く。設計は三菱地所設計が担当し、施工業者は未定。総事業費は非公表とした。
県民向け施設と周辺整備
低層階にはカフェやライブラリーのほか、イベントスペースやセミナールームを設ける。約500人規模の大会議室と、150〜200人規模で音楽イベントなどに対応するスペースの設置も検討しており、スポーツのパブリックビューイングやeスポーツ大会、コンサートでの利用を想定する。
敷地1階部分には「シンボルロード」と「八幡山公園通り」を結ぶ通路を整備し、周辺の回遊性向上を図る。
低層階の施設は一般利用が可能で、銀行が休みの土日も開放。1階と地下1階に約110台分の駐車場を整備する予定。
現本店の活用と協定締結式
足銀は、移転後の現本店の土地の活用について「全く白紙」と説明。現時点で県や宇都宮市とは協議しておらず、今後、活用方法を検討するという。
県庁で開かれた協定締結式では、福田知事と清水和幸頭取が協定書に署名した。福田知事は「県民に親しまれ、将来にわたって新たな価値を生み出し続ける拠点の形成に期待する」と述べた。清水頭取は「県庁前エリアに新たなにぎわいを生み、人の流れを作り、交流を育み、地域の未来をさらに高めていく拠点として、この新本店を長く育てていきたい」と語った。
栃木会館跡地は県庁南にある約6150平方メートルの県有地。県は今年7月、足銀を優先交渉権者に選定しており、土地の売買予定価格は28億5200万円。



