「廃墟」が子どものアートの森に変身 空き家マッチングの力で蘇る物件
廃墟がアートの森に 空き家マッチングの力

2017年ごろ、雑木林や竹林に覆われて“廃墟”となっていた広大な物件が、今では「子どものアートの森」として生まれ変わった。この変身を可能にしたのは、空き家マッチングサイト「家いちば」の力だ。不動産会社が敬遠した物件に、理想の買い手が見つかったのである。

「廃居」がアート空間に

現在の母屋と蔵は、改修前とは見違えるほど美しい空間に。和室4室をぶち抜いて大きな広間として使うなど、従来の不動産活用の常識を覆す発想が光る。購入者Aさんは「そんな使い方があるんだと驚いた」と語る。

「家いちば」代表の藤木さんは、「空き家のポテンシャルはこんなものではない」と強調する。同サイトはこの10年で5000件、金額にして500億円分の空き家を世に出した。初期にはゼロ円どころか、空き家を貰ってくれたらお金を出す事例もあったことを考えると、その額の大きさが分かる。

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買いたいニーズは売りたいニーズの4倍

藤木さんによれば、サイトにアクセスし空き家を買いたいという人たちのニーズを積み上げると2000億円規模になるという。「売りたいニーズの約4倍、買いたいニーズがあり、まだまだ空き家は足りていません。売る気になり、情報を発信すれば買う人はいます」と述べる。

この10年で空き家の活用方法は多様化し、使う人も増えたが、一方で売る気も貸す気もない、面倒だといった空き家所有者がまだまだ多いのが現状だ。また、まず不動産会社に相談する人も少なくないという。

空き家活用はまだまだ進んでいない

「家いちば」のようなマッチングサイトの存在が、空き家問題解決の一助となっている。しかし、潜在的な需要に比べて供給が追いついていないのが実情だ。今後、空き家をどう活用するか、さらなる工夫が求められる。

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