廃棄物発電の分野で、発電効率を従来比で約30%向上させる新技術が開発された。この技術は、廃棄物を高温でガス化し、そのガスを利用して発電するもので、実証実験で高い効率が確認された。開発したのは、環境エネルギー研究所(仮称)で、2026年までの実用化を目指している。
新技術の仕組みと特徴
従来の廃棄物発電は、廃棄物を直接燃焼させる方式が主流で、発電効率は20%程度だった。新技術では、廃棄物を約1000度の高温でガス化し、生成されたガスをガスタービンで燃焼させる。これにより、発電効率が約30%向上し、30%を超える見込みだ。また、ガス化の過程で発生する灰分も、セメント原料などに再利用可能で、廃棄物の減量化にも寄与する。
実証実験の成果と今後の展望
実証実験は、東京都内の廃棄物処理施設で行われ、1日あたり50トンの廃棄物を処理。発電出力は約1メガワットで、従来比で効率が28%向上した。研究所の責任者は「この技術により、廃棄物発電のコスト競争力が高まり、再生可能エネルギーの普及に貢献できる」と述べている。今後は、実用化に向けて大規模なプラントの設計を進め、2026年の稼働を目指す。
環境への影響と課題
新技術は、二酸化炭素の排出量も従来比で約20%削減できると試算されている。一方で、高温ガス化に伴う設備コストの増加や、運転技術の習得が課題として挙げられる。研究所では、2024年までにコスト削減のための研究を進め、実用化のハードルを下げる方針だ。



