コスモエネルギーホールディングス、千葉県森林組合、全国森林組合連合会、農林中央金庫の4者は、千葉県域における森林保全活動の推進および脱炭素社会の実現を目的とした「千葉県域の森林保全活動へのJ-クレジット活用に関する連携協定」を締結した。この協定に基づく取り組みの第一弾として、コスモエネルギーグループと千葉県森林組合が連携する森林整備プロジェクト「未来へ紡ぐ豊かな鴨川の森づくり」がJ-クレジット制度に正式に登録された。
J-クレジットの全量購入とカーボン・オフセット活用
コスモエネルギーグループは、今回のプロジェクトで創出されるJ-クレジットを、全国森林組合連合会および農林中央金庫を介して千葉県森林組合から全量購入する。購入したクレジットは、自社およびグループ企業のCO2排出量のカーボン・オフセットに活用される予定だ。
協定締結の背景と目的
近年、地球温暖化対策の重要性が増す中で、森林が持つCO2吸収機能への期待が一層高まっている。本協定は、千葉県域の森林資源を適切に保全・管理することで、CO2吸収機能のほか、水源涵養や生物多様性の維持など森林が持つ多面的機能を発揮させるとともに、J-クレジット制度を活用した脱炭素社会の実現に貢献することを目的としている。
また、コスモエネルギーグループは千葉県内で主力工場である千葉製油所を操業しており、森林整備基盤の強化を目的に、千葉県内の林道整備に対する寄付も実施する。
「未来へ紡ぐ豊かな鴨川の森づくり」プロジェクト概要
プロジェクト番号はJCS-PJ00701で、正式名称は「未来へ紡ぐ豊かな鴨川の森づくり〜千葉県森林組合とコスモエネルギーグループの地域連携プロジェクト〜」。実施者は千葉県森林組合で、2026年3月に登録された。対象森林面積は593.7ヘクタール、CO2吸収量は9,964トンと見込まれている。
このプロジェクトは、地域との関係構築を密接に行い、千葉県域の森林保全への還元を目的とする「カーボンクレジットの地産地消」モデルの具体的な取り組みとして位置づけられている。
各者の役割と連携内容
協定に基づき、各者は以下の役割を担い、地域一体となった森林保全とカーボンニュートラルの実現を目指す。
- コスモエネルギーホールディングス:千葉県内(鴨川市、富津市)で創出されたJ-クレジットを全量購入し、自社およびグループ企業のCO2排出量のカーボン・オフセットに活用する。また、森林保全活動など地域貢献にも取り組む。
- 千葉県森林組合:森林管理(間伐、再造林等)を通じてJ-クレジットを創出し、その販売収益を森林整備に再投資することで、持続的な森林経営と資源循環を推進する。
- 全国森林組合連合会:J-クレジット創出に必要な申請支援を行うとともに、販売業務を担う。
- 農林中央金庫:全体のコーディネートおよび条件調整を担い、関係者間の連携を強化するとともに、円滑な事業推進を支援する。
期待される効果
上記の連携により、以下の効果が期待されている。
- 森林資源の適切な管理・循環利用の促進
- 林道整備による施業効率・安全性の向上
- 地域林業の持続的発展
- CO2吸収量・排出削減の可視化と脱炭素経営の推進
- 地域に根差した環境価値の創出
今後の展開
協定に基づき、長期的に森林管理とJ-クレジット創出を推進する。認証期間は最長2041年までを想定しており、中長期的な脱炭素化と地域活性化への貢献を目指す。



