世界的投資家として知られるジム・ロジャース氏が、日本株のさらなる上昇可能性について言及した。同氏は「私は日本株を早く売りすぎた」と述べ、現在の日本市場に対する見方を語った。
日本株の上昇はまだ終わっていない
ロジャース氏は、日本株が長年の低迷から脱し、勢い余って「上がりすぎる」現象が起きていると指摘。この上昇はまだ終わっておらず、さらなる上昇の余地があるとの見方を示した。同氏は自身の早すぎた売却を後悔しつつも、市場原理に基づく自然な動きであると分析した。
日本株の上昇背景には、長期間にわたる低迷からの反動や、企業業績の改善、海外からの資金流入などが挙げられる。ロジャース氏は、こうした要因が今後も日本株を押し上げる可能性があると予測している。
歴史的円安の裏で忍び寄る深刻事態
一方で、ロジャース氏は歴史的な円安の進行について警鐘を鳴らす。円安は輸出企業に恩恵をもたらす一方で、輸入インフレや国民の購買力低下など深刻な影響を及ぼす可能性があると指摘。特にエネルギーや食料品の価格上昇が家計を直撃し、経済全体に悪影響を及ぼすリスクを強調した。
ロジャース氏は「円安が続けば、日本経済は深刻な事態に直面するだろう」と述べ、政府や日銀の対応が重要になると語った。
金や銀への強気姿勢は変わらず
コモディティ市場について、ロジャース氏は金や銀の価格が直近で下落したことについて「中央銀行がインフレをコントロールできているからではない。単に上がりすぎていただけだ」と説明。この下落は市場の自律的な調整であり、自身の強気なスタンスは変わらないと明言した。
同氏は「手元の金や銀を売るつもりは一切ない。もし価格がさらに下がれば喜んで買い増す」と述べ、金や銀を「マーケットが荒れる時に持っておくべき最高の資産」と評価。紙幣と違い価値がゼロになることはないと強調した。
ロジャース氏は「誰もがポートフォリオの一部、あるいはクローゼットの片隅に、いくらかの金や銀を今すぐ持っておくべきだ」とアドバイスし、将来子供たちに遺したい資産だと語った。



