イングランド銀行(英中銀)は19日、金融政策委員会(MPC)の会合で、政策金利を5.25%に据え置くことを決定した。市場では一部で利下げ観測が浮上していたが、インフレ鈍化の兆候を認めつつも、依然として慎重な姿勢を崩さなかった。投票結果は7対2で、2人の委員が0.25%の利下げを主張した。
インフレ鈍化も、なお警戒
英中銀は声明で「インフレ率は着実に低下しているが、なお高水準にある」と指摘。8月の消費者物価指数(CPI)上昇率は6.7%と、前月の6.8%からわずかに低下したものの、目標の2%を大きく上回っている。ベイリー英中銀総裁は記者会見で「インフレ率が目標に戻るまで、十分に制限的な金利を維持する必要がある」と述べ、早期の利下げに否定的な見解を示した。
市場の反応と今後の見通し
今回の据え置き決定を受け、ポンドは対ドルで上昇。金融市場では、年内の利下げは難しいとの見方が強まっている。英中銀は9月の会合で、利上げサイクルの終了を示唆していたが、今回の決定でその姿勢を改めて確認した格好だ。今後の金融政策については、経済指標やインフレ動向を踏まえながら、データ次第で判断する方針を示している。



