「物価上昇で賃上げ加速」、日銀・植田総裁が講演
日銀総裁、物価上昇で賃上げ加速と講演

日銀の植田和男総裁は29日、東京都内で開かれた講演会で、物価上昇を背景に企業の賃上げ姿勢が強まっていると指摘した。植田総裁は「賃金と物価の好循環が実現しつつある」と述べ、持続的な賃上げが経済の好循環に不可欠との認識を示した。

賃上げの広がりを評価

植田総裁は、2024年の春季労使交渉(春闘)で多くの企業が高い賃上げ率を回答したことを挙げ、「賃上げの動きが大企業から中小企業に広がっている」と評価。その上で、「物価上昇が続く中で、実質賃金の上昇が消費を支える」と述べ、経済全体の好循環につながるとの見方を示した。

金融政策の正常化への道筋

植田総裁は、金融政策の正常化について「経済・物価情勢が改善すれば、当然検討する」と述べ、出口戦略への意欲を示唆。ただし、「急激な利上げは避ける」とし、緩やかなペースでの正常化を目指す考えを強調した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ
  • 賃上げの持続性が重要
  • 物価目標の達成には時間がかかる
  • 市場との対話を重視

また、植田総裁は「賃上げが持続するかどうかが、金融政策の判断において重要なポイントになる」と指摘。今後の賃金動向を注意深く見守る姿勢を示した。

市場関係者の間では、日銀が早期に追加利上げに踏み切るとの見方があるが、植田総裁の発言は慎重な姿勢をにじませた。講演後、為替市場では円安が進行し、ドル円は一時155円台まで上昇した。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ