日本の基幹ロケット「H3」6号機が、2026年6月12日午前9時53分に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる予定だ。今回の打ち上げは、新たな形態での初飛行と、約半年前に発生した8号機の失敗原因の検証という二つの重要な役割を担っている。
機体は11日午後7時半ごろ、組み立て棟から約400メートル離れた発射点へ、約30分かけて移動した。当初は10日の打ち上げが予定されていたが、天候不順により12日に延期された。
「30形態」の初飛行
6号機は、主エンジン3基に対して機体側面の補助ブースターがない「30(さんぜろ)形態」と呼ばれる。この形態での打ち上げが成功すれば、H3ロケットの戦略として構想されてきた「22」「24」「30」の3形態すべてが実機として揃うことになる。
失敗原因の検証
2025年12月に打ち上げられた8号機の失敗原因は、機体と衛星を接続する台座(PSS)内側の一部が製造過程で剥離したことだった。6号機では、補修を施したPSSを使用し、さらに観測機器を追加して詳細なフライトデータを収集する。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、8号機の失敗原因の「答え合わせ」を進める考えだ。
日本の宇宙開発の信頼回復へ
政府の基幹ロケットは、大型のH3だけでなく、小型の「イプシロン」も2022年の失敗以降、運用停止が続いている。民間ロケットも衛星の軌道投入に成功した例はなく、今回の打ち上げは「背水の陣」とも言える。日本の宇宙開発に対する国際的な信頼を取り戻せるかが問われる。
打ち上げ成功に向け、関係者は最終調整に万全を期している。



