脳内科医の加藤俊徳氏(加藤プラチナクリニック院長)は、いつまでも若々しくいるためには、毎日の習慣を少し変えるだけで脳に負荷がかかり鍛えられると述べている。例えば、予算に収まるように計算しながら買い物をするだけでも効果があるという。
利き手と反対側の手で歯磨きをする
私たちは顔を洗ったり掃除をしたりする際、やり慣れた動作では利き手を主に使う。その際、手の動かし方をいちいち考えない。オートマティックにできるからこそ、早く効率的にやり終えることができるのがメリットだ。
しかし、脳への刺激という点では、利き手でやり慣れた動作を行うことはあまりプラスの効果がない。そこで推奨されるのが、利き手と反対側の手で歯磨きをすることだ。
右手の動きを司る中枢は左脳の運動系脳番地の「ノッブ」と呼ばれる領域で、左手の動きを司る中枢は右脳のノッブである。運動系脳番地のノッブを通過するMRIの脳画像から、右利きの人では左手をあまり使わないため、右脳のノッブ領域の発達が小さくなっていることがわかる。そのため、左手を使おうとすると、左脳よりも小さな右脳のノッブ領域に大きな負荷がかかる。
年をとっても思い通りに体を動かすには
年をとっても思い通りに体を動かすためには、日頃から脳に適度な負荷をかけることが重要だ。反対の手を使う習慣は、脳の血流を上げ、脳内の酸素量を増やす効果も期待できる。
歌いながら料理をする“マルチタスク”
また、歌いながら料理をするといったマルチタスクも脳に良い刺激を与える。複数の動作を同時に行うことで、脳の異なる領域が活性化される。
予算を決めてスーパーで買い物をする
予算を決めてスーパーで買い物をすることも、脳を鍛える効果的な方法だ。予算内に収まるように計算しながら商品を選ぶことで、暗算や計画性が求められ、脳に負荷がかかる。さらに、小銭で支払うための暗算も脳に良いとされている。
これらのテクニックは、特別な道具や時間を必要とせず、日常生活の中で簡単に実践できる。脳を活性化させ、若々しさを保つために、今日から取り入れてみてはいかがだろうか。
※本稿は、加藤俊徳『すぐに実践したくなる すごく使える脳科学テクニック』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。



