エジプトで発見された胎児のミイラが、これまでに知られている中で最古のものである可能性が出てきた。英科学誌『Journal of Archaeological Science』に発表された研究によると、このミイラは紀元前1世紀ごろのものとみられ、胎児が子宮内でとった姿勢を保ったまま保存されている。
ミイラの詳細
このミイラは、エジプトの王家の谷で発見された。研究チームはCTスキャンを用いてミイラを詳細に分析し、胎児が妊娠26週から28週の間に死亡したと推定している。ミイラの長さはわずか約20センチで、非常に小さな状態で保存されていた。
ミイラは、胎児が子宮内でとる「胎児姿勢」を保ったまま、布で包まれていた。これは、古代エジプト人が胎児を敬意を持って扱い、来世への旅を準備していたことを示唆している。
研究の意義
これまでに発見された胎児のミイラはごく少数で、その中でもこのミイラは最も古いものとなる可能性がある。研究チームは、この発見が古代エジプト人の胎児に対する認識や埋葬習慣を理解する上で重要な手がかりとなると述べている。
また、ミイラの保存状態が非常に良いことから、古代エジプトのミイラ製作技術の高さを示す証拠ともなっている。



