2000年前から伝わる「逆境との向き合い方」とは、どのようなものなのでしょうか。五輪金メダリストで作家・起業家のマルク・タイテルト氏が、自身の経験を基に解説します。
休養日を削って練習したオリンピック1年前
世界一になり、自分が最強であると証明すること──。それが、21歳のスピードスケーターとしての私の人生のすべてだった。2001年、私は翌年に控えたオリンピックに向けたトレーニングに心血を注いでいた。オリンピックまでの1年間、出場する全レースで優勝するつもりだった。カレンダーのすべての試合日には、「優勝」という文字を書き込んでいた。失敗することなど微塵も考えていなかった。自分ほど、若くして将来を嘱望されているスピードスケーターはいない──そう信じて疑わなかった。
自らの輝かしいキャリア計画をお金に換えるために、スポンサー企業との契約を交わす際には、かなり強引に交渉した。彼らは私が抱く野心に感銘を受けてくれた。大きな契約を獲得できたが、一定の成果が求められるという条件付きだった。結果が重視される厳しいプロスポーツの世界では、当然のことだ。
オリンピック直前に陥った「燃え尽き症候群」
休養日を削って練習を続けた結果、オリンピック直前に燃え尽き症候群に陥った。人生最悪の挫折を経験した彼がたどり着いたのは、2000年前から伝わる「逆境との向き合い方」だった。
ストア派哲学は、逆境から生まれた
ストア派哲学は、逆境から生まれた。挫折は人生の一部であり、挫折に対処しながら未来に目を向けることが重要だと説く。
本記事は『ストイック・マインドセット 感情をコントロールし「今」に集中するための成功法則10』より一部抜粋・再編集してお届けする。



