再生医療で脊髄損傷治療、iPS細胞由来神経幹細胞を臨床研究へ
iPS由来神経幹細胞で脊髄損傷治療へ

京都大学の研究チームは、iPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した神経幹細胞を脊髄損傷患者に移植する臨床研究を開始する。初の患者への移植は2024年度内を予定しており、安全性と有効性を確認する。

臨床研究の概要

この臨床研究は、京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と医学部附属病院が中心となり、厚生労働省の承認を得て実施される。対象は、受傷後2~4週間の脊髄損傷患者で、損傷部位に神経幹細胞を注射で移植する。移植後は免疫抑制剤を投与し、細胞の生着と神経再生を促す。

これまでの経緯

研究チームは、サルなどの動物実験で神経幹細胞の移植による運動機能の改善を確認。2019年には、脊髄損傷患者を対象とした初の臨床研究計画を申請し、2023年に厚労省の了承を得た。

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今後の展望

今回の臨床研究では、まず4人の患者を対象に安全性を評価。その後、有効性を検証する第2段階に進む予定。研究責任者の京都大学・髙橋淳教授は「脊髄損傷は根本的な治療法がなく、患者のQOL(生活の質)向上に貢献したい」と述べている。

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