兵庫県姫路市の「姫路セントラルパーク」で、アジアゾウの赤ちゃん1頭が誕生した。同園では昨夏にアジアゾウ4頭をインドから受け入れて絶滅危惧種の「生息域外保全」に取り組んでおり、「繁殖成功の第一歩になる」と喜んでいる。
35年ぶりのゾウ誕生、アジアゾウでは初
同園で赤ちゃんゾウが誕生したのは35年ぶりで、アジアゾウでは初めて。母親はインドから仲間入りした4頭のうちの1頭「シューティー」(8歳)で、22日未明に雌とみられる1頭を出産した。母子ともに健康状態は良く、9月中の公開を目指している。
生息域外保全への取り組み
アジアゾウは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」とされる絶滅危惧種に分類。同園では、こうした動物を生息地域以外の整った環境に移して絶滅の回避を図る生息域外保全の取り組みとして、インドのバナーガッタ生物公園と協定を締結し、昨年7月にアジアゾウ4頭を受け入れた。
園内には、生息地の環境を極力再現した展示場「ゾウの森 バナーガッタ」を整備。ゾウの妊娠期間は20~22カ月程度のため、シューティーの妊娠は来園前だった可能性があるが、同園は「良好な環境下で飼育し、無事に出産を終えられた。これから繁殖に挑戦していきたい」としている。



