反ユダヤ言動で物議のイェ氏、英国入国を拒否される 音楽祭も中止に
英メディアは7日、米国の黒人ラッパー、イェ氏(旧名カニエ・ウェスト)が英国への入国を拒否されたと報じた。反ユダヤ主義的な言動で物議を醸しており、英内務省が「公共の利益に資さない」として認めなかった。これにより、イェ氏を目玉にロンドンで7月開催予定だった野外音楽祭「ワイヤレス・フェスティバル」は同日、中止を発表した。
入国拒否の背景と具体的な言動
イェ氏は6日に電子渡航認証(ETA)を申請したが、認められなかったという。これまでに「Heil Hitler(ヒトラー万歳)」と名付けた曲を発表したり、ナチス・ドイツの象徴「かぎ十字」をプリントしたTシャツを宣伝したりするなど、反ユダヤ主義と見なされる行動を繰り返してきた。自身は反ユダヤ主義を否定しているが、これらの言動が国際的な批判を呼んでいた。
音楽祭中止の影響とスポンサーの反応
ワイヤレス・フェスティバルは例年3日間開かれ、1日約5万人が参加する大規模なイベントだ。今年の購入済みのチケット代は返金されることになった。また、複数の大手スポンサーもイェ氏の出演を問題視し、協賛を取りやめていた。音楽祭主催者は、入国拒否を受けて中止を決定したと説明している。
政府の対応と首相の発言
スターマー首相は7日、イェ氏が目玉出演者として招待されるべきではなかったと指摘し、「政府は反ユダヤ主義に立ち向かう」と強調した。英内務省の判断は、公共の秩序や安全を守るための措置として位置づけられており、反ユダヤ主義への厳しい姿勢を示すものとなった。
この事件は、芸能人の言動が国際的な移動やイベントに与える影響を浮き彫りにしている。今後も同様のケースで、各国が公共の利益を優先した判断を下す可能性が高まっている。



