「サンデーモーニング」の司会者として多くの「喝!」を聞いてきた関口宏さんは、張本勲さんの「喝!」は別格で、他の人とは力強さがまったく違ったと振り返る。幼い頃から手にハンディキャップを抱え、努力を重ねて「安打製造機」と称された張本さんは、自身の野球を「見る目」については絶対の自信を持ち、批判であれ称賛であれ迫力があったという。
「喝!」の迫力と視聴者への影響
関口さんは、張本さんのコメントはど真ん中かコースギリギリかは別にして的を外すことはなかったから、視聴者をスカッとさせることができたのだろうと話す。
名コンビ誕生の偶然
張本さんは当初、「親分」こと元日本ハムファイターズ監督・大沢啓二さんが出演できない時の「ピンチヒッター」だった。2人とも、「ユニホームに未練がなく、本音をズバッと言ってくれる人」という、番組の理想にぴったりだった。ところがある日、何の手違いか、2人とも来てしまい、帰ってもらうわけにはいかないから一緒に出したところ、息がぴったりで、掛け合いがものすごく面白かった。それでレギュラー化したという。まったくの偶然から誕生した名コンビで、長く高視聴率を牽引してもらった。
張本さんの発言と時代の変化
「相方」の大沢さんは豪放磊落な方だったが、コメントには細やかな配慮があった。一方、張本さんは、サッカーの三浦知良選手に引退を促したり、大谷翔平選手の投打二刀流に反対したりと、たびたび物議を醸した。関口さんは、日本球界への愛が深いから、有力選手をかっさらっていく米大リーグをどこか敵視しているような面はあったと指摘する。「日本民族」「日本男児」という言葉遣いや、「2番じゃダメなんだ。1番でなきゃ意味がないんだ」という発言には、苦難に満ちた張本さんの人生がにじんでいたように思うと語る。後年は「老害」などと批判されることもあった。