フジテレビ、倉本聰さん追悼で『北の国から '83 冬』を45年目の10月9日に放送
倉本聰さん追悼『北の国から '83 冬』45年目の10月9日放送

フジテレビは、9月18日に逝去した脚本家・倉本聰さんを偲び、追悼特別番組としてスペシャルドラマ『北の国から '83 冬』を10月9日21時から放送する。放送日の10月9日は、1981年に連続ドラマ『北の国から』がスタートしてからちょうど45年の節目の日となる。

今回放送される『北の国から '83 冬』は、連続ドラマ終了後に初めて制作されたスペシャルドラマで、1983年3月24日に初放送された作品だ。

黒板一家の21年間を描いた名作

『北の国から』は、電気も水道もない北海道・富良野の大自然の中、主人公・黒板五郎(田中邦衛さん)が“知恵と手仕事”で生き抜く姿を描いた作品。効率や物質的な豊かさを追い求める当時の社会に対し、「便利さと引き換えに人間が失った大切なもの」を浮き彫りにし、過酷な自然と向き合う人間の姿を倉本さんの脚本と北海道の映像美で描き出した。

五郎の子どもである純を吉岡秀隆、蛍を中嶋朋子が演じ、2人の実際の成長に合わせて物語も進行。連続ドラマから約21年間にわたって黒板一家の人生を描き続け、2002年の『北の国から 2002 遺言』まで続く一大シリーズとなった。

スペシャルシリーズ第1作の物語

今回放送される『北の国から '83 冬』は、1982年3月26日に放送された連続ドラマ最終回から約1年後に制作されたスペシャルドラマ第1作。後に長く続くスペシャルシリーズの端緒となった作品だ。

物語では、11月からクマさん(南雲佑介)と東京へ出稼ぎに出ていた五郎が、麓郷のわが家で正月を迎えるため歳末に帰宅。留守を守っていた純と蛍は喜ぶが、そんな中、みどり(林美智子)の息子・正吉(中沢佳仁)が家出する。

年が明けると、かつて五郎の父らと麓郷を開拓した沢田松吉(笠智衆さん)が姿を現す。30年前に妻子を捨てて駆け落ちし、東京で成功を収めていた松吉を、五郎たちは集落を挙げて歓迎する。

しかしその矢先、五郎には思いもよらない難題が降りかかる。みどりの借金の連帯保証人として700万円の返済義務を負わされ、暮らしている土地まで失いかねない状況となり、金策に奔走することになる。

45年の節目に届ける追悼放送

厳冬期の北海道の大自然を背景に、弱さや愚かさ、無力感を抱えながらも懸命に生きる人々を描いた同作。フジテレビは「倉本さんの思いが詰まった代表作にして、テレビドラマ史上屈指の名作」として、45年の節目に改めて届ける。

倉本聰さんは1958年に脚本家としてデビュー。『前略おふくろ様』『昨日、悲別で』『ライスカレー』『拝啓、父上様』『やすらぎの郷』など、半世紀以上にわたり数多くのドラマを手掛けてきた。『北の国から』は、その代表作のひとつとして長く愛されてきた。