「無線機のコーナーをなくすということですか?」
「陳列する必要がないと思っています。事実、無線機など、ほとんど動いていませんので」
「動いていない」というのは、売れていないという意味だろうと、日村は思った。
杉本社長の反論
たまりかねたように、杉本社長が言った。
「動いてないわけじゃない。需要はあるんだ。わざわざ遠くから、うちの無線機を目当てに来てくれるお客だっているんだ」
昇の主張
昇が言い返した。
「いったいどれくらいの売り上げになっているというんだ。店の経営にどれだけ役立っている?」
「数字だけの話じゃないんだ」
「まず数字あっての商売だろう」
「とにかく、あのコーナーを撤去するのは許さない」
「許す許さないじゃない。今回は俺の方針に従ってもらうよ」