任侠電器第182回:無線機コーナー撤去をめぐり昇と杉本社長が対立
任侠電器第182回:無線機コーナー撤去で昇と杉本社長が対立

「無線機のコーナーをなくすということですか?」

「陳列する必要がないと思っています。事実、無線機など、ほとんど動いていませんので」

「動いていない」というのは、売れていないという意味だろうと、日村は思った。

杉本社長の反論

たまりかねたように、杉本社長が言った。

「動いてないわけじゃない。需要はあるんだ。わざわざ遠くから、うちの無線機を目当てに来てくれるお客だっているんだ」

昇の主張

昇が言い返した。

「いったいどれくらいの売り上げになっているというんだ。店の経営にどれだけ役立っている?」

「数字だけの話じゃないんだ」

「まず数字あっての商売だろう」

「とにかく、あのコーナーを撤去するのは許さない」

「許す許さないじゃない。今回は俺の方針に従ってもらうよ」