W杯敗退で浮き彫りに…日韓の敗者への向き合い方の決定的違い
W杯敗退で浮き彫り 日韓の敗者への向き合い方の違い

2026年W杯で日本と韓国は対照的な結果と反応を示した。日本は決勝トーナメント進出を果たし、森保一監督に「感動をありがとう」の声が上がった。一方、韓国はグループAで1勝2敗の勝ち点3、得失点差マイナス1で3位となり、3位チーム12カ国中10位に終わり敗退。韓国では洪明甫監督への激しいバッシングが起こり、李在明大統領が監督選任手続きの調査を命じる事態となった。

森保監督の異例の韓国擁護発言

韓国敗退後、森保監督の記者会見で韓国メディアが「韓国代表についてどう思うか」と質問。森保監督は「軽々しくコメントできることは少ない」としながらも、「過去最低ということはない。結果を出すための努力は最大限している」「国のために頑張ってきたことを考えていただいて、賞賛もあってもいいのかな」と語り、「褒める報道をしてあげてください」と述べた。森保監督と洪監督は同学年で、ともにJリーグでプレーした元選手。森保監督の「惻隠の情」が背景にあると見られる。

韓国での激しいバッシングと大統領の介入

韓国では、今回の敗戦に対し「監督選任の手続きに不透明さや規定違反があった」とする批判が再燃。李在明大統領はX(旧Twitter)に「能力よりも“身内を重視”し、無能な人を指揮官に選べば結果は明らかだ」と投稿し、所管官庁に調査と再発防止策の検討を求めた。韓国がもし僅差で進出していれば、これほどのバッシングはなかっただろうと筆者は指摘する。

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日本も昔は敗者に寛容ではなかった

「これが日本と韓国のスポーツに対する理解度の差」という声もあるが、筆者は日本が昔から敗者に寛容だったわけではないと指摘する。昭和の時代、プロ野球の観客はお世辞にも上品とは言えなかった。例えば、観客もまばらな大阪球場で、南海ホークスの捕手兼任監督・野村克也がグラウンドに現れると、スタンドから「監督!お前のチームの弱点、教えたろかー」と声がかかり、野村がその方を向くと「キャッチャーや!」と続き、スタンドが沸いた。味方投手が打ち込まれると「いつまで投げとんねん!引っ込まんかー」と声が飛んだ。日本のスポーツファンの意識が変わったのは、ここ30年ほどのことだという。

日韓の敗者への向き合い方の違い

今回のW杯で、日本は敗れたチームや監督に対しても寛容な姿勢を見せたが、韓国では監督への責任追及が激しく、政治問題にまで発展した。この差は、スポーツ文化や国民性の違いに加え、監督選任プロセスへの不信感などが影響していると考えられる。森保監督の言葉が示すように、同じ境遇の監督への共感が日本にはある一方、韓国では結果がすべてという厳しい評価が下されている。

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