宗教学者で皇室に詳しい島田裕巳氏は、天皇陛下が愛子内親王に天皇家の伝統継承を託す意思を示していると指摘する。その証拠として、愛子内親王が熱心に雅楽演奏会に通い、盆栽にも関心を示す姿勢を挙げ、秋篠宮家にはない完成度だと評している。
天皇一家の座席配置に込められたメッセージ
4月21日、天皇一家は東京国際フォーラムで開かれた「第41回世界獣医師会大会」に出席した。天皇は開会式の英語挨拶で、一家で保護犬や保護猫を飼ってきたことに触れ、「動物たちの健康を守り、命を救う獣医師の仕事に深く感銘を受けている」と述べた。その後、講演を聴く際には、客席で愛子内親王が中央に座り、天皇皇后が両脇に座る配置となった。島田氏は、この座り方がWBCのオーストラリア戦観戦時と同じであり、愛子内親王を天皇家の中心に位置づけようとする天皇皇后の隠されたメッセージだと読み解く。
雅楽演奏会への熱心な参加
愛子内親王は皇居内の楽部庁舎で行われる雅楽演奏会に継続的に足を運んでいる。当初は天皇とともに鑑賞していたが、最近では単独で訪れるようになった。2022年秋から8回連続で参加しており、4月25日の春季演奏会では質問を交えながら熱心に鑑賞した。今回の演奏会では、愛子内親王が昨年春にリクエストした「青海波」が「輪台」と続けて正式な形で披露された。島田氏は、大学で日本文学を専攻した愛子内親王ならではのリクエスト曲であり、『源氏物語』の世界に思いをはせたのだろうと推測する。雅楽演奏会は一般応募も可能で、3日間6回の公演で1800人が入場できる。愛子内親王の参加が人気を高め、昨年秋の応募者数は約1万5000人、倍率は約8倍に達した。
伝統への関心に映る秋篠宮家との違い
島田氏は、愛子内親王が雅楽以外にも盆栽への関心を示している点を挙げる。ある機会に「古葉」について質問したエピソードを紹介し、こうした伝統文化への深い理解と積極的な継承姿勢が、秋篠宮家との明確な違いを生んでいると指摘する。秋篠宮家にはこのような伝統への関心や継承の完成度が見られないとし、愛子内親王こそが天皇家の伝統を次世代に伝える適任者であるとの見解を示した。
「愛子天皇」待望論の高まり
こうした愛子内親王の姿勢が、「愛子天皇」待望論をさらに強めている。島田氏は、今国会での皇室典範改正論議が「皇族数の確保」に終始し、男子男系血統に固執するあまり、皇室の伝統への理解という重要な観点が欠けていると批判する。愛子内親王が示す伝統継承への真摯な姿勢こそ、皇室の未来にとって不可欠だと強調している。



