オーストラリアレコード産業協会(ARIA)は25日、人工知能(AI)を使って主要部分を生成した楽曲について、ヒットチャートから除外する規則を設けたと発表した。規則は28日から適用される。
「実質的に人間が作った」楽曲のみが対象
発表によると、チャートの対象となるのは「実質的に人間によって作られた」楽曲に限る。AIを補助的に活用した楽曲は引き続き、対象となる。
ARIAのアナベル・ハード最高経営責任者は声明を出し、「アーティストはすでに楽曲制作にAIツールを利用している」とした一方、「今回の変更は芸術の人間的な側面を支援していく我々の意図を反映したものだ」と説明した。
マドンナさんのAIリミックスが波紋
地元メディアによると、オーストラリア人DJがAIでリミックス(再編成)した米国の歌手マドンナさんの楽曲「ライク・ア・プレイヤー」が7月に全国ラジオ放送チャートで1位に入ったほか、ARIAのチャートでも4位に入ったことで、国内の音楽業界を中心に波紋が広がっていたという。
豪州で広がるAI規制の動き
オーストラリアではAI規制の動きが広がっている。政府は7月、権利者の許可なく芸術作品やニュース記事などの著作物をAIの学習に利用することなどを規制する方針を表明。来年初めに関連法案を議会へ提出し、成立を目指すとしている。



