俳優の鈴鹿央士さんが、テレビ東京系ドラマ「リーガルビート」(金曜午後9時)で、吃音を持つ新人弁護士・泰地空役を演じている。鈴鹿さんは台本を初めて読んだ時の思いを「吃音があって、弁護士で、ラッパーで。どういう人物なんだろうと思うのと同時に、演じる役の真っすぐさ、情熱みたいなものにすごく心を動かされて」と振り返る。
言葉と声にフォーカスしたドラマへの期待
ドラマは、吃音のため就職活動がうまくいかず、弱小弁護士事務所に入った泰地が、先輩の星(稲垣吾郎)らの助けを借りつつ、苦手な法廷弁護をラップに見立てることで言葉を紡ぎ、依頼人の声なき声をすくい取っていく物語。鈴鹿さんは「今の時代、人間の発する声からも、インターネットのような文字からでも、良くも悪くも、言葉の力を感じることがある。言葉や声にフォーカスしたドラマ、面白そうだなって」と語る。
初めての吃音とラップ、日々役作り
吃音がある役もラップを繰り出す役も初めてだといい、それぞれに監修が付き、シーンごとにしゃべり方やラップの表現方法を調整している。「日々、役作りという感じです」と謙虚に話す。吃音については「人それぞれで、場面によって症状の出方も変わる。『と』だったら『ととと』になる時と『ととととと』になる時があります」と説明する。
人生の転機と役への思い
鈴鹿さんは、通っていた高校にロケの撮影で訪れていた広瀬すずさんの目に留まったことをきっかけに芸能界に入った。「今もそうですけど、本当に人生、何が起こるかわからない。その時その時を楽しみながら、生きていければ」と語る。
演じる泰地も、弁護士事務所の就職面接が全滅だったところ、ひょんなことから謎多き所長・雪村(小雪)と偏屈な先輩・星のいる弱小弁護士事務所に入る。「泰地だからこそ寄り添える気持ちがあるはず。毎回、何を学ぶか、何を経験するかで、泰地も変わっていく。最終的に一人の人間として、弁護士として立派になればいいな」と話す。
好きな音楽ジャンルは「色々な音楽を聴きます。ヒップホップもちょこちょこ聴いていて、最近はジャズラップも。ラップバトルも17、18歳くらいから動画を見ていました」といい、休日は「フライドポテトが昔から好きで。細いのもあれば、“芋感”が強いの、カリカリ系、ふわっと系と、その時の気分で決めて食べます。今年、アメリカに行って食べたポテトがすごくおいしかったのを今、思い出しました」と明かした。
鈴鹿さんは2000年1月11日生まれ、岡山県出身。20年、映画「蜜蜂と遠雷」で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。ドラマ「ドラゴン桜」(第2シリーズ)、「silent」「リボーン」などに出演。主演映画「藁にもすがる獣たち」が9月公開予定。



