テレビ大阪のドラマ『夫に不倫をお願いされました』(7月9日スタート、毎週木曜24:00〜)の記者会見が都内で行われ、主演の中村ゆりかと佐野玲於が登壇した。会見中盤には原作者の中家ヤスタカ氏も参加した。本作は、コミックシーモアで連載中の中家ヨシタカ氏による同名漫画を実写ドラマ化したもので、原作者の実体験をベースにしたリアルフィクションとして、“家庭円満”を願いながらも互いに異なる価値観や選択によって少しずつすれ違っていく夫婦の姿を描くヒューマンドラマだ。
佐野玲於、初の夫役に「こういう役ができる歳になったんだな」
激務に追われるあまり、妻の誘いに応えられない銀行員の夫・弘樹を演じる佐野は、オファーを受けたときの心境を「夫婦、子持ちの役は初めて来たので、『そういう年齢になったんだな』という実感がまずありました。こういう役やったことないな、こういう役ができる歳になったんだな、と思って」と回顧。さらに「初めて夫婦(役)、旦那役を受けたんですけど……夫婦のやり取りの中で、不倫をお願いするってシチュエーションを聞いたことがなかったので、すごく新感覚で臨むことができました」と振り返った。
撮影中のエピソード「毎話キレられていた」
撮影について佐野は「毎話(妻の花恵から)キレられていたな、という印象があって」と切り出し、「役でですけど、それをやっている自分は、変な意味じゃないんですけど、『面白いな、人を怒らせるの』と……」と笑いながら告白。続けて「だんだんノってくると、悪意がなくなるというか。悪意なくやっている役なので悪意はないんですけど、もっと(悪意が)薄れていくんです。すると『なんでキレられてるんだっけ?』という状態になっていく。それは面白かったです。でも、女性からするとたぶんムカつくんだろうなと、作品を終えて焦っています。ちょっとビビっています」と明かし、場を笑わせた。
中村ゆりかとの共演「すごく仲良くなれた」
中村との共演について、佐野は「ほとんど2人、3人のシーンなので、ずっとコミュニケーションを取らせてもらって、今回すごく仲良くなれたなって感じです」とし、さらに「勝手なイメージで、すごく静かな女性なのかなと思っていて。僕は14年ぐらいグループもやっていて、やんちゃな男の子たちの集まりで、休み時間が5分あれば校庭に行きたいタイプ(笑)。一方、(中村さんは)涼しい窓際で素敵な本を読んでいるタイプの女性なのかな、僕があまり絡んじゃいけないタイプの女性かもしれない、という気遣いがあった」と吐露。その上で「話してみるとすごく面白い方ですし、年齢も近いので弾んだコミュニケーションが取れて。そのおかげもあってシーンの相談ができて、『こうしたらやりやすいよね』とかそういうのがあるだけで、すごくやりやすかったなと(思った)」と語った。
結婚観について「僕は結婚向いてない」
撮影を終え、結婚や夫婦に対する考え方への変化があったかを聞かれると、佐野は「僕は20日ぐらいの疑似結婚生活でしたが、友達みたいになることもあるな、と(思った)」と自身の考えを回答。そして「夫婦ってきっと、続いていったら友達みたいになるのかなとか、じゃあ子どもができたら向き合い方が……とか、いろいろ(関係性が)変わっていくのかな、ということはすごく思いました」と続けつつ、「恋人というところから始まって、夫婦になって、それが家族になっていく……みたいな段階がきっとあるんだろうな、と。そういうのをすごく自分なりに考えたとき、『僕は結婚向いてない』と思いました(笑)。まだまだその器じゃないなと感じましたね」と、笑いながら赤裸々な思いを明かしていた。
ドラマ『夫に不倫をお願いされました』のストーリー
主婦の花恵は、夫の弘樹と4歳になる娘・春奈と幸せに暮らしていたが、1つ大きな悩みを抱えていた。それは、銀行で働く弘樹が日々激務に追われ、花恵がワンオペ育児を担い、5年もセックスレス状態が続いていることだった。自分の性生活はもう終わってしまうのではないかと不安を感じていた花恵は、ある日、意を決して夫を誘うが、拒絶されてしまう。これまでの鬱憤が爆発する花恵に対し、弘樹は「花恵のことは愛しているけど……外で解消してきてよ、セックスも寂しいも全部」と提案する。家庭円満のため、夫公認で不倫相手を探すことになった花恵。相手は、「既存」の元カレ、「新規」のマッチングアプリやクラブ、「業者」の女性用風俗と、夫が提案した4人の男性たちだ。性欲を満たせればいいわけではなく、心から大好きな相手に満たされたい――。花恵の思いはどこへ向かうのか。刺激的な設定でありながら、現代を生きる夫婦や家族のリアルな関係性を映し出し、それぞれの幸せの形や夫婦の距離感を見つめ直す作品となっている。



