2023年9月1日、メダデ教会(大阪市西成区)は谷本盛雄容疑者の遺骨を引き取った。市立北斎場(同市北区)には多くの記者が集まり、骨つぼを抱えた牧師・西田好子(76)にカメラを向けた。
「第2、第3の谷本をつくったらあかん」と牧師
教会に戻った西田は記者たちを前に「第2、第3の谷本をつくったらあかんのや」と長広舌を振るった。そして谷本に「死後洗礼」を授け、引き伸ばした顔写真の唇に、キリストの血を象徴するぶどう液をつけた。
記者の当時の対応
あたかも見てきたように書いているが、私はその場には居合わせていない。当時、私は京都に勤務していて、大阪にいる一回り若い女性記者(30)に取材を任せた。と言うより、押し付けた。
その夜、彼女からは「西田さんが取り組まれていることは素晴らしいのですが、やはり被害者感情に配慮すべきかと感じます」とメールが届いた。当然の反応だと思った。結局、読売新聞では小さなベタ記事にしかならなかった。
事件から2年後の行動
事件からちょうど2年となる同年12月17日。その日は日曜日だった。私は迷いつつも大阪行きの電車に乗った。