国内の定額制動画配信市場では、NetflixやDMM TV、U-NEXTなど多種多様なサービスが競合し、激しいシェア争いを繰り広げている。総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、日本の動画市場は定額制サービスの普及やコロナ禍に伴う在宅需要の増加を機に取り込んだユーザー層を維持・拡大し続けており、2024年の市場規模は5930億円(前年比3.3%増)を記録した。
今春のWBCでは、Netflixが国内独占配信を行い、地上波中継がなかったことが大きな議論を巻き起こしたのも記憶に新しい。活況を呈する動画配信市場において、いったいどのような世代が、どんなコンテンツを楽しんでいるのか。今回は「定額制動画配信サービス」の実際の利用者を対象とした「オリコン顧客満足度調査」のデータを基に、その最新トレンドを分析する。
30代の視聴頻度が最も高い「アニメ」
まず、年代別に「視聴頻度の高いジャンル」をみてみる。10~40代までの幅広い層でアニメが圧倒的な1位を獲得した。特に30代の視聴頻度(68.2%)が全世代で最も高いことから、幼少期からアニメを見てきた世代が、大人になっても配信サービスを通じて熱心に視聴を続けている背景がうかがえる。
10・20代は上位に国内ドラマ(39.3%)や邦画(32.3%)が入り、日本語で気軽に、かつトレンドを追いやすいエンタメを好む傾向がある。一方で、30・40代を境に洋画のポイントが上昇し、50代以上で洋画が1位になることから、年齢が上がるにつれて「じっくり映画作品を楽しみたい」という層がじわじわ出てくる。
物価高の影響は?約3割が契約見直しを検討
物価高の影響について、調査では「値上げは負担だが、広告付きはイヤだ」という声が目立った。実際、約3割のユーザーが「他のサブスクも含めて契約の見直しを検討したい」と回答している。値上げが続く中でも、広告付きの低価格プランには抵抗を示す層が一定数存在することが明らかになった。
前回7位から大躍進のDMM TV
満足度ランキングでは、DMM TVが前回の7位から大きく躍進し、上位に食い込んだ。同サービスの評価ポイントとして、豊富なアニメコンテンツと独自のレンタル機能が挙げられる。DMM TVはアニメファンからの支持を集め、特に30代の満足度が高いという。
一方、NetflixやU-NEXTなどの大手も安定した評価を維持している。Netflixはオリジナルコンテンツの充実度が高く、U-NEXTは作品数の多さで支持されている。しかし、値上げの影響でユーザーの目は厳しくなっており、各社は価格とコンテンツのバランスが問われている。



