アジア大会eスポーツ、11歳・栗原悠輝が4戦全勝で決勝T進出
アジア大会eスポーツ、11歳・栗原悠輝が4戦全勝で決勝T進出

愛知・名古屋アジア大会で行われているeスポーツに、日本選手団の最年少11歳から43歳まで25人が挑戦している。正式競技となった3年前の杭州大会で日本はメダルを逃したが、今大会はすでに銅メダルを獲得しており、勢いに乗る。

11歳・栗原悠輝が4戦全勝で首位通過

パズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」でメダルが期待される小学5年生の栗原悠輝選手(11)(プレーヤー名・ゆうき)は、24日に韓国選手らを相手に4戦全勝でグループステージA組を首位で通過し、26日の決勝トーナメントに臨む。

東京都出身の栗原選手は、幼稚園の頃にクリスマスプレゼントで「ぷよぷよ」を始めた。遊びはやがて競技に変わり、現在は東京ヴェルディeスポーツに所属するプロだ。今年3月の代表候補最終選考会で優勝し、大会の切符を手にした。

連鎖を武器に、相手に隙を与えず

「ぷよぷよ」は、画面上から落ちてくる「ぷよ」を動かし、同じ色を4個以上つなげて消すゲーム。違う色を連続して消すと、対戦相手の画面に邪魔なぷよが現れ、上まで埋めると勝ちとなる。栗原選手は操作速度や冷静な判断力が持ち味で、この日は10以上の連鎖を何度も成功させ、相手につけいる隙を与えなかった。

栗原選手は「結構調子が良かった。次に向けて練習し、いい結果を出せれば」と話し、「練習して勝ちたい」と力を込めた。勉強もおろそかにせず、中学受験に向けて塾に通い、ゲームは平日約1時間、土日も2時間ほど。「集中力を使うので長時間はできない」とも語る。電車好きで運転士になる夢も持つ。

日本はすでに銅メダル、他種目にも注目

今大会は11種目13タイトルが実施され、日本は7種目9タイトルに出場。すでにサッカーゲーム「eFootball」で銅メダルを獲得している。

また、「Identity V 第五人格」アジア大会版には、東京都内を拠点とするチーム「REJECT(リジェクト)」のメンバーらが出場する。リジェクトは今年の夏季リーグ戦を制した強豪で、ハンター担当の大学3年・上村匡優選手(23)(プレーヤー名・AKa)は開催地・愛知県の出身。1日8時間以上の練習に加え、対戦動画の研究も欠かさない。「いかに相手に圧力をかけられるかがポイント。普段通りのパフォーマンスで勝ち進みたい」と意気込む。

国内市場は200億円超えの勢い

eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、世界の競技人口は若者を中心に1億人以上と言われる。国内の2024年の市場規模は161億円余りで、26年には200億円を超える勢いだ。選手をアスリートとして支援する動きもあり、都内の味の素ナショナルトレーニングセンターには強化拠点が設けられ、プレー中の心拍数や視線のデータを収集している。日本eスポーツ協会は「eスポーツは選手の経験値に頼る部分が大きかったが、今後、医科学的なサポートや蓄積した知見が活用されることに期待したい」としている。