W杯2026調査、テレビ放送が全年代の視聴を支え配信は観戦の自由度拡大
W杯2026調査、テレビ放送が全年代の視聴を支え配信は自由度拡大

電通は9月17日、「FIFAワールドカップ2026 大会総合調査」の結果を発表した。テレビ放送が若年層を含む幅広い年代の視聴を支える一方、動画配信は観戦場所や一緒に観る相手の選択肢を広げる特徴が見られたという。視聴・観戦経験者の64.7%が観戦・視聴体験に満足と回答した。

調査の概要と関心度の推移

調査は、電通グループの「スポーツ未来研究所」が全国の15~69歳の3,000人を対象に実施。期間は2026年7月20日~23日で、インターネット調査により、大会への関心の推移や視聴実態、満足度、スポンサー企業への評価などを調べた。調査委託機関はビデオリサーチ。

各時点の関心度を尋ねたところ、アジア最終予選の時点で32.0%が「関心があった」(「非常に関心があった」「まあ関心があった」の合計)と回答した。日本代表の初戦となるオランダ戦では38.3%となり、チュニジア戦、スウェーデン戦と試合を重ねるごとに高まった。ブラジル戦では41.9%と、調査した10の時点で最も高かった。

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ファンタイプ別の関心と視聴経路

ファンタイプ別では、普段からサッカーに関心を持つ層が、アジア最終予選や出場メンバー発表から決勝までの各時点で高い関心を示した。一方、日本代表戦のみ関心を持つ層は、初戦のオランダ戦で関心が大幅に高まり、ラウンド32のブラジル戦後に大きく低下した後、決勝に向けて再び高まった。日本代表の活躍期間中は、両層とも8割前後の関心を継続的に示したという。

試合中継の視聴経路はテレビ放送が53.1%で最多。男性15~19歳では60.6%、女性15~19歳では55.6%となった。一方、男性15~19歳ではDAZNの無料リアルタイム配信が17.3%、動画配信サービスによるハイライト視聴が20.2%で、若年男性では配信やハイライトも視聴経路となっていた。電通は、テレビ放送に幅広い年代へ大会を届ける「観戦リーチ拡大メディア」としての特徴が見られたとしている。

視聴場所と複数人での視聴

視聴場所は、テレビ放送、DAZNともに「自宅のリビング」が最も多く、それぞれ86.3%、80.8%だった。一方、「移動中」はテレビ放送視聴者の6.1%に対し、DAZN視聴者は21.3%。「会社・職場・学校・友人宅」も7.8%に対して28.3%となり、DAZNはリビング以外の場面でも利用されていた。

家族や友人など複数人で視聴した経験がある割合は、テレビ放送視聴者が54.3%、DAZN視聴者が67.1%だった。特に「友人・知人・同僚」と視聴した割合は、テレビ放送の5.1%に対してDAZNは17.5%と、12.4ポイント高かった。電通は、動画配信には「どこで」「誰と」観るかの選択肢を広げる「観戦自由度拡張メディア」としての特徴が見られたとしている。

満足度とスポンサー評価

視聴・観戦経験者1813人の満足度は、「満足している」が24.8%、「やや満足している」が39.9%で、合計64.7%となった。男女・年代別では男性15~19歳が77.5%、女性15~19歳が77.0%と、男女とも10代が最も高かった。男性20~34歳も72.4%、女性20~34歳も68.9%と、若年層が全体を上回った。いずれの層も50%を超えており、性別・年代を超えた幅広い層が観戦・視聴を楽しんだ結果となった。

スポンサー企業などへの評価では、調査対象の29社について、大会の公式スポンサーまたは試合中継の番組提供社であることを知っていた層と、知らなかった層を比較した。29社平均の企業認知は、認知層が87.2%、非認知層が59.9%。企業好意は70.1%と34.7%、商品・サービスの購入・利用意向は60.8%と21.4%で、いずれも認知層が大きく上回った。

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企業イメージでも、認知層は非認知層に比べ「信頼性がある」が12.2ポイント、「一流である」が9.9ポイント、「共感できる」が9.4ポイント高くなった。「将来性を感じる」は7.7ポイント、「日本を代表している」は6.2ポイント、「国際的な」は5.8ポイント高く、抜粋した6項目すべてで認知層が上回った。