神保町古書店街には、さまざまなジャンルの書籍を扱う店が建ち並ぶ。古書店街から靖国通りを東に進むと、ランドマークのひとつである書泉グランデが見える。地下1階から地上7階まで、フロアごとに専門分野に特化したマニアックな本やグッズを豊富に取り揃え、著者やアイドルなどのサイン会イベントも行われることから、サブカルファンの聖地となっている。
古書店街の魅力と歴史ある専門書店
古書店の前の道路脇には、捨てるのではなく別の店舗へ移すための回収車がピックアップする本が並べられている。大正13年創業の東陽堂書店は、2024年に創業100周年を迎えた仏教、宗教、易、日本史、東洋史の専門書店だ。三省堂の神田神保町本店は、古書店街から靖国通りを東へ進んだ場所にあり、ひときわ大きな書店として目立つ。
レトロ喫茶とエンターテインメントの街
古書店街からさくら通りを東に歩き、白山通りを渡ると、神田すずらん通り商店街に入る。お祭りなど各種行事が行われる街の中心であり、古書店街とは異なる賑やかな雰囲気だ。この周辺にはレトロな喫茶店や蕎麦屋が並び、1955年創業の老舗喫茶店「さぼうる」は、靖国通りと神田すずらん通りの間の路地にある。店構えも路地も独特な雰囲気で、異世界に引きずり込まれそうになる。
同商店街の千代田通り側には、昭和の懐かしい映画を中心に上映する小学館運営の名画座・神保町シアターと、吉本興業のお笑い演劇場・神保町よしもと漫才劇場が入る神保町シアタービルがそびえる。ここから5分ほどの場所には、ミニシアター・シネマリスが昨年12月にオープンしたばかりだ。
神保町の本当の顔
神保町は、古書店街だけでなく、レトロ喫茶、蕎麦屋、カレー名店、楽器店など、多様な魅力を持つ街である。歴史的建造物や文化的遺産も佇み、映画や演劇も楽しめる。本屋街の「本当の顔」は、こうした多彩な表情にあると言えるだろう。



