青森支局に赴任した記者が、津軽弁に触れる日々を送っている。年配者だけでなく子どもも独特のイントネーションで話す環境に驚き、津軽弁の標識を探す旅に出た。
「うぬうぬど クマではるど」の意味
十和田市の道路情報表示板には「うぬうぬど クマではるど」と書かれていた。青森県道路課によると、「うぬうぬど」は「急に」を意味し、標識は「急にクマが出ますよ」と注意を促すもの。県内ではクマの人身被害が相次ぎ、衝突事故も起きているため警告している。
交通安全標語の殿堂入り
弘前市では、弘前交通安全協会和徳支部が城東小学校の6年生から毎年津軽弁の交通安全標語を募集している。支部長の原田利昭さん(75)によると、20年以上前から続く取り組みで、最初の作品「うぬうぬど けんどわだれば ひがれるろ」(慌てて道路を渡るとひかれますよ)は「殿堂入りの標語」として有名になった。
今年の標語には、自転車の青切符取り締まりを意識した「チャリンコも いぐねぐかがれば 青切符」や「おっけでも ぼんのご守る ヘルメット」などがある。原田さんは「子どもたちは津軽弁を使わなくなっているが、家で祖父母に教わりながら作っている」と話す。
外国人も楽しむ津軽弁
鶴田町で6月に開かれた「外国青年による津軽弁大会」では、県内の外国語指導助手らが津軽弁を披露。寸劇「津軽の三匹の豚っコ」では「この村さぁ、わげもの来たなぁ。わどけやぐになってけねばが?」(村に来た若い人と友達になりたいなあ)といった台詞が使われた。
大会を企画した国際交流員のザンスラー・シェリーさん(32)は津軽弁を「かわいい言葉。話していると温かい気持ちになる」と評価。「きみ」(トウモロコシ)や「なずき」(額)など、津軽弁で初めて覚えた日本語も多いという。
記者は「これからの青森生活でどんな言葉に出会えるのか楽しみだ」と締めくくっている。



