「趣味は1つで十分」という考え方は、ビジネスにおいても成長の妨げになるかもしれない――。そう警鐘を鳴らすのは、『非学歴エリート』の著者である安井元康氏だ。安井氏は自身の経験から、複数の趣味を持つことが仕事や人間関係に好影響を与えると語る。
キックボクシングと筋トレで健康を保つ
安井氏が実践する趣味の一つが、キックボクシングと筋トレだ。キックボクシングはトレーナーやスパーリングパートナーを必要とするが、定期的に体を動かし汗をかくことは健康維持に欠かせないという。筋トレが自己流であるため、キックボクシングではプロからのアドバイスを体調管理などに活かせる貴重な時間となっており、その知識を筋トレにフィードバックする循環が生まれている。
筋トレについては、ジムに行く時間を節約するため、自宅に懸垂バー、ダンベル(片方20キロ、両方40キロまで対応)、腹筋ローラー、エキスパンダーなど、比較的手頃な価格の器具を揃えている。これにより、隙間時間を天候に左右されずに健康維持に充てることができるという。
中高年のビジネスパーソンにおすすめ「料理とワイン」
安井氏が特に推す趣味は、料理とワインだ。これらは「人間関係の潤滑油」として機能するという。料理は天候に左右されず、誰にとっても必要な食事に関わるため一生続けられる。また、家族やゲストと一緒に楽しい時間を過ごすという点で、最高の趣味の一つだと述べる。
料理そのものは、準備や作る順番、出す順番、盛り付けなど、タイムマネジメントやクリエイティビティ、気配りが必要とされる高度な作業だ。料理をすることで家族やゲストに喜ばれ、自身の「家事力」も鍛えられるため、いいことずくめの趣味だと安井氏は強調する。特に中高年のビジネスパーソンにはおすすめしたいという。
ワインについても、ビールや日本酒、焼酎でも構わないが、アルコール飲料の中でワインは「コミュニケーションと一番相性のよいお酒」だと安井氏は考える。その意味で、人間関係やコミュニケーションの潤滑油としての役割は大きいと述べている。
会話のネタにもなる「現代アート」
さらに安井氏は、現代アートも趣味として推奨する。アート作品を鑑賞したり、収集したりすることで、ビジネスシーンでの会話のネタになるだけでなく、感性や教養を深めることにもつながる。複数の趣味を持つことで、仕事や人間関係に新たな視点をもたらし、結果としてキャリアアップにも寄与するというのが安井氏の主張だ。



