ドラマ『サバ缶』効果で福井・小浜が注目、鯖街道が切り開く観光持続化の光明
ドラマ『サバ缶』効果で福井・小浜が注目、鯖街道が観光持続化の光明

福井県小浜市が、月9ドラマ『サバ缶、宇宙へ行く』の舞台として注目を集めている。同ドラマは、地元の名産品「若狭宇宙鯖缶」を題材に、高校生たちが缶詰開発に挑む物語。ロケ地研究家の古関和典氏によると、ドラマ効果で「聖地巡礼」が期待される一方、小浜市が抱える地理的なハードルも浮き彫りになっている。

ドラマ『サバ缶』がもたらす観光効果

ドラマの影響は、既に教育現場にも及んでいる。過去には『銀の匙』が北海道の酪農科学科への志望者増加をもたらした事例があり、古関氏は「『サバ缶』の影響で、専門高校への入学が増えることを期待している」と述べる。福井県立若狭高等学校は、宇宙鯖缶の開発ストーリーで全国的に知られる存在となった。

鯖街道と熊川宿の魅力

小浜市の観光資源として外せないのが「鯖街道」だ。若狭で水揚げされたサバは、かつて山道を経て京都へ運ばれ、京都の食文化に根付いた。現在も「若狭街道」や「針畑越え」などのルートが「鯖街道」として日本遺産に登録されている。街道の起点には「小浜市鯖街道ミュージアム」があり、観光客に歴史を伝える。

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特に人気なのが、ドラマにも登場した「熊川宿」だ。JR小浜線の上中駅からバスで15分の場所にあり、宿場町の風情を残す。高校生たちが鯖缶にとろみを加える「熊川葛」と出会った場所でもあり、道の駅や鯖料理の店が並ぶ。観光客にとっては、鯖街道の歴史とドラマの世界観を同時に味わえるスポットとなっている。

課題はアクセスとインバウンド

しかし、小浜市への観光客流入効果は限定的だ。最大の壁は、敦賀駅から小浜市までの移動に約1時間かかること。アクセス改善が急務で、インバウンド観光客や関東圏からの来訪者をどう呼び込むかが課題となっている。古関氏は「まだ伸びる可能性はある」とし、鯖街道を活用した持続可能な観光戦略の必要性を指摘する。

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