開催中の「青の煌めきあおもり国スポ」の競技会場では、県外から訪れる選手や関係者に向け、リンゴや郷土料理、ねぶたなど青森らしさを押し出したおもてなしが大会に花を添えている。県外の青森ファンを増やす効果への期待も高い。
県産リンゴジュースの蛇口や跳人衣装体験
弘前市の県武道館では11~13日、県産リンゴジュースが出てくる蛇口が2か所に登場し、選手や一般来場者から人気を集めた。12日に弓道遠的に出場した札幌市の札幌新川高2年、林澪愛那さん(17)は「甘酸っぱくておいしい。試合前に飲むと、今日も頑張ろうと思える」と笑顔を見せた。
設置した弘前市によると、武道館に連日通う選手らが飽きないよう、リンゴジュースは日替わりで違う種類にしたという。蛇口は、武道館で空手競技が行われる17~19日にも用意する。市国スポ・障スポ推進課の古山潤課長は「競技に汗を流す選手たちを、青森の味で応援したい」と話した。
おもてなし広場で特産品販売や体験ブース
青森市の新県総合運動公園の「おもてなし広場」では、飲食やスポーツ用品の出店が並び、訪れた人たちを楽しませている。リンゴや黒ニンニクを直売する「松山ハーブ農園」ではリンゴの全国発送を請け負う。
代表の松山法明さん(58)によると、選手の保護者や監督が、今まで選手を応援してくれた人へのお礼に買っていくことが多いという。「特A品リンゴを用意したので、青森らしい華やかなお土産にはもってこい」と太鼓判を押す。
青森市が19日まで出店する「おもてなしブース」では、青森ねぶた祭の跳人衣装の着付け体験や、ねぶたの和紙を使ったしおりの制作体験などができる。大分県代表としてテニス競技に出場した筑波大2年の松永朔太郎さん(20)は「跳人衣装を着て、青森ねぶた祭に行ってみたくなった」と話した。
せんべい汁の振る舞いと今後の展望
八戸市では19日まで、郷土料理「せんべい汁」が各競技会場で振る舞われる。サッカー少年男子やラグビーが行われた13日のプライフーズスタジアムでは、用意した200食が1時間半で品切れになった。神奈川県横須賀市の中学2年、松本愛以さん(14)は「せんべいが思ったよりも軟らかく、具だくさんでおいしい」と満足そうだった。
地域経済に詳しい青森公立大の高坂幹理事長はおもてなしを「良い取り組み」と評価した上で「再訪につなげたり、青森の食べ物を取り寄せる習慣をつけてもらったりして、観光や消費のレガシーをどう作るかが肝。公式SNSでつながり魅力のアピールを続けたりするのも効果的だ」と指摘している。