三池崇史監督、市川團十郎から感じた“覚悟”「歌舞伎をどこへ向かわせるか企んでいる」
三池崇史監督、市川團十郎から感じた“覚悟”とは

三池崇史監督が25日、都内で行われた映画『襲名』の初日舞台あいさつに登壇し、第83回ベネチア映画祭を振り返った。

ベネチア映画祭で日本映画初の快挙

今作は、第83回ベネチア映画祭で日本映画として初の快挙となる「Cinema & Arts Award」最優秀作品賞に輝いた。

三池監督は「いろいろあって、4年かかってしまった」と口を開き、「どんどん編集で削ぎ落としていった。それは、シンプルに市川團十郎の姿と市川新之助の姿をお客さまにそのまんま見ていただく。僕らの演出というのは邪魔になるだろうなということで、結果的にこういう形になった」と今作への思いを語った。

團十郎の後ろ姿に感じた覚悟

同映画祭では、團十郎の姿に感銘を受けたそう。「フラッシュを浴びているその後ろ姿を見た時に、『あ、團十郎だ』と。團十郎として、歌舞伎をこれからどこへ向かわせるかというのを、何か企んでいる。スタート地点に立った覚悟が見えてかっこよかったです」と振り返った。

同イベントには市川新之助も登壇しており、「レッドカーペットで歌舞伎の衣装を着て化粧をして勇気がいるなと思って、お父さんはすごいなと思いました」と声を弾ませた。2人からの絶賛に、團十郎は照れ笑いを浮かべていた。

記録映画としての『襲名』

今作は、2022年に行われた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」の全貌を真正面からとらえた、歌舞伎記録映画。三池崇史監督にとって初のドキュメンタリー映画であり、祝幕は現代アートの巨匠・村上隆氏が手がけ、出演には團十郎をはじめとする当代随一の名優たちが顔をそろえる。