WEST.の神山智洋が18日、東京・Zepp Hanedaで初の単独ツアー『Tomohiro Kamiyama 1st LIVE TOUR 2026 INPUT■OUTPUT』(■は上下の→←マーク)を開幕させた。歌、ダンス、RAP、演奏と多彩な才能を開花させる“神山ワールド”を繰り広げ、アンコールを含め約2時間で全18曲を披露。約2900人のファンを熱狂させた。
ソロプロジェクト始動からツアー開催まで
2004年に事務所に入所して22年。これまで真摯に音楽と向き合い続けてきた神山がさらなる表現の可能性を追い求め、26年7月1日、自身33歳の誕生日にソロプロジェクトを始動。初のデジタルシングル「G.O.D.」、初アルバム『INPUT ■OUTPUT』をリリースした。ツアーではセットリストの半分以上を自身が制作した。
ライブのテーマは“限界突破”。タイトルはこれまで経験したものをインプットし、さらにより良いものをアウトプットしていきたいという循環を意味する。ソロツアー決定後すぐにボイストレーニングを始めたという神山は、本番前も不安を抱えていたそうだが、真摯に準備を重ねてきた。自分自身の限界を超えてありのままの自分を表現する、そんな強い意志が込められたステージが完成した。
原点をたどるカバーメドレーと感謝のMC
開演前の映像では神山のオリジナルキャラクター「Beaty」(読み:ビーティー)が登場。Beatyの声は8月まで出演していた舞台、劇団★新感線『アケチコ!~蒸気の黒ダイヤ、あるいは狂気の島~』で共演した宮野真守が担当し、かわいらしい声で会場を和ませた。
モニターに映し出された大きなスピーカーの間から神山が登場すると、ソロプロジェクト一発目に発表した楽曲「G.O.D.」からスタート。「シンガソング×RAP×ダンス」という神山の世界観が凝縮されたオープニングに熱気が高まる中、初っ端からタイトルをかむというかわいらしい一面も見せつつ、「たくさん考えて、たくさん練習して、皆さんに楽しんでいただきたいものをたくさんご用意してきました! 皆さん楽しむ準備はできていますか!? 最後までよろしく!」と呼びかけた。
「All or Nothing」ではB-Boysたちブレイカーがダイナミックなダンスで盛り上げ、最初のブロックから全力で駆け抜けた。ちょっとレトロなVTRに導かれて始まるのは、“神山智洋のルーツ”をたどるカバーメドレーコーナー。あどけない赤ちゃんからやんちゃな少年時代、フレッシュなジュニア時代…当時の写真や映像もたっぷり使用される中、「ウルトラマン」と運命の出会いを果たし、芸能界に憧れを持つきっかけとなった「TAKE ME HIGHER」(V6)、オーディションで踊った「ノーマター・マター」(KAT-TUN)では、「ともひろ71」ゼッケンを付けてしゃかりきに踊るなど、コミカルな演出も見せた。
ジュニア時代のユニット・TOP Kidsで披露していた「No Control」(Kinki Kids)や、ジュニア時代のユニット・7WESTのオリジナル曲「ジゴロイズム」はピンクの豹柄衣装にスタンドマイクを自ら運び入れて歌唱。まさに“神山智洋が出来るまで”を再現したようなひとときに、会場はファンの歓声と懐かしむ声で包まれた。
MCでは、「これだけは最初に言おうと思っていました。きょうは来てくれてありがとう。皆さんが来ていただいたおかげで僕はステージに立たせていただいていますので、思い出をたくさん作って人生のアルバムの1ページの中に、“このライブ楽しかったな”とか“この曲好きやったな”とか思い返してもらえる思い出を作ることが僕が芸能界にいる使命だと思っておりますので、これからも皆さん、末永くよろしくお願いします」と感謝の言葉から始まり、「これからもパフォーマンスを続けていきます」と約束した。
後半は親交のあるアーティストとの共作披露
後半の幕開けでアコースティックギターの演奏とともに披露したのは、ジュニア時代に神山がもらった人生初めてのソロ曲「虹色の歌」。14年2月に日生劇場で行われた『なにわ ハローTOKYO!!』にて歌唱して以来、約12年ぶりの披露となった。
今回、梅田サイファー提供の「No Filter」や、花村想太(Da-iCE)との共作「自分に甘く」、KNOCK OUT MONKEYとの共作「It's never too late」など、親交のあるアーティストとの提供曲も披露される中、「Metamorphosis」はジュニア時代から神山が慕っている先輩・SUPER EIGHT安田章大が作詞・作曲を手がけた1曲。映像内では安田も登場し、ステージの神山とコラボ。途中のセリフパート“神山智洋”の名前の由来は実際に神山の母が寄せた文章となっており、“原点”を印象深く歌い上げた。
実は冒頭から生バンド演奏が参加していたことが明かされると、バンドセットも満を持してラストスパートにステージ上にお目見え。自らもエレキギターを携えた神山が作詞・作曲を手がけた「Tokyo」は神山にとって大きなターニングポイントとなった“上京”をテーマに、ギターをかき鳴らし、優しく真っ直ぐな歌声を届けた。
最後には「みんなが僕のために使ってくれた時間は絶対に戻ることのない大切な一分一秒です。その重さをしっかりと受け止めて、皆さまに対して恩返しをしていくのが僕のやるべきこと。これからもたくさん思い出を作りましょう」と呼びかけ、「なにが言いたいかって出会ってくれてありがとう。もっと言えば生まれてきてくれてありがとう!この一期一会を大事に僕は前に進み続けます」と力強く宣言した。
アンコールでは約束通り「G.O.D.」コールが。ダブルアンコールまで起こり再々登場した神山は「皆さんのおかげで最高のスタートになりました」としみじみ。「ほんまはめちゃめちゃファンサしたいんです」とこぼすなどファン思いな一面をのぞかせながら、「でもこの景色、一生の思い出です。一生の宝物です。その宝物を皆さんが僕にくれました。“ありがとう”はこっちのセリフですよ」と感謝を重ねていた。
同ツアーでは東名阪のZeppで全9公演、約2万2000人を動員予定。Zepp Hanedaは2日間3公演、約8700人を動員する。



