福原遥の主演映画「あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。」が8月7日に公開される。ヒットを記録した「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(2023年)の続編で、前作で愛する人を失った主人公・百合が一歩を踏み出す姿が描かれる。福原は「お芝居や役に対する向き合い方が少し変わったような気がします」と、百合に自身の俳優としての成長を重ねている。
前作を超えるプレッシャーと支え
前作「あの花が――」は興行収入が45億円を超える大ヒットを記録。続編での主演について福原は「期待に応えられるだろうかというプレッシャーがあった」と明かすが、「監督や共演者のおかげで、不安な気持ちがほぐれて、撮影に臨むことができました」と振り返る。
前作では、女子高生の百合が終戦直前の日本にタイムスリップし、特攻隊員の彰(水上恒司)と出会う。2人は引かれ合うが、彰は戦地に飛んでいく。「あの星が――」で描かれるのは、「あの花が――」の最後に百合が現代に戻ってから7年たった世界。彰の夢をかなえるかのように百合は高校教師になる。そして彼女の前に、彰の面影がある青年・涼(細田佳央太)が現れる。
役作りへの変化
福原が「あの花が――」の撮影に臨んだのは2023年。当時の心境を「百合はこういう役柄だろうと、自分の中で作りこみました。それがいい部分でもあったかもしれないけど、固めすぎたかも」と語る。
今作での百合は「周囲の人に背中を押してもらって、一歩を踏み出す」女性に成長していく。「高校生の百合は、猪突猛進で周りが見えないところがあった。教師になって、死んだ彰の思いを生徒に伝えようとする百合は、7年前とは違う強さを持つ女性になったのでは」と話す。
倍賞千恵子との共演
そんな百合の内面の変化を表現するために、福原自身も「周りの人からいろいろなものを投げてもらって、それをしっかり受け取り、大切にしながら、演じるようにした」という。新城毅彦監督とは「たくさん話をした」そうで、脚本を読み「百合は何を考えているんだろうって思うシーンが結構あった」ことから、「そんな私に寄り添うように、一緒に百合という役を作ってくれました」と明かす。
共演者で俳優として大先輩の倍賞千恵子も、福原の演技を支えてくれた。倍賞が演じたのは千代という高齢者。「あの花が――」でタイムスリップした百合が知り合う千代が、戦後も生き続けていたのだ。
終盤、老いた千代が体験談を語り、ある決断ができないでいる百合を促す場面がある。福原も百合の気持ちの変化をくみとって演じたが、倍賞の存在が大きかったようだ。「お芝居をご一緒させていただいただけで、私の気持ちもこんなふうになるんだとびっくりしました。忘れられない体験です」と語った。



