NHK連続テレビ小説『虎に翼』で話題を呼んだ脚本家・吉田恵里香氏が、今秋スタートするABCテレビ・テレビ朝日系の日曜夜10時15分枠『もうパパ!』の脚本を担当することが10日、発表された。主演は原菜乃華が務める。
『もうパパ!』のストーリー
本作は、動画配信でバズったことをきっかけに“家族の幸せな日常”で再生数を稼ぐ父親と、そんな父に振り回されながらも「NO」と言えない娘の物語。SNS時代の光と影、そして綺麗事では片付けられない親子のリアルな衝突と再生を描く完全オリジナルのヒューマンファミリードラマだ。
主人公は18歳の大学生・多良山紀子(原菜乃華)。小学生のころ不登校になった紀子を笑顔にしようと、父親が動画配信を始めたところ、「もうパパ!」と怒る紀子の動画が大バズリ。以来、紀子は「タラちゃんねる」の“怒りんぼ紀子ちゃん”としてネット上で知られる存在となる。父親はチャンネル登録者数100万人を目標に活動するが、大学生になった紀子は親の呪縛から抜け出し、自分の人生を切り拓こうとする。
吉田恵里香氏のコメント
吉田氏は執筆のきっかけについて、「物心ついた頃からSNSや動画配信サイトがある世代と、社会のつながりに興味をもったこと」と説明。企画は4、5年前から温めていたが、自身に子どもができたことで動画配信に対する考えが変わり、物語も変化してきたという。「今は大人も子どももSNSや動画サイトは生活の一部。そんな今、届けたいと思う企画だったので、このタイミングで実現して本当によかった」と語る。
また、動画配信者が作品でネガティブに描かれることが多いことについては、「本作では一面的には書きたくない。悪いものでもなく、良いものでもなく、人の営み・生活の一部として描きたい」と述べている。
主演・原菜乃華への期待
吉田氏は原菜乃華について、「作品にあわせてどんな役も的確に演じられている素晴らしい役者さん」と絶賛。主人公・紀子は「一見いい子で明るく天真爛漫だが、その裏に繊細さや弱さがあるキャラクター。性格のグラデーションを丁寧に表現できる方だったらいいなと思っていたので、原さんがオファーを引き受けてくれてとてもうれしい」とコメントした。
パパ役のキャスティング
解禁前のパパ役のキャスティングについては、「その方が出ているドラマを見て青春時代を過ごしたので、ご一緒できることあるんだ!と変な感覚」と述べ、原さんとその方の出演が決まったことで脚本を書き直した部分もあるという。
作品のターゲットとメッセージ
吉田氏は「どの世代の方でも楽しめるので、親子や友人の会話のきっかけになる作品になったらいい」とし、「ご家族で日曜の夜寝る前に一緒に見て、子ども目線・親目線でああだこうだ言い合ってもらえたら」と願いを込めた。
吉田氏は1987年生まれ、神奈川県出身。NHK『恋せぬふたり』で第40回向田邦子賞を受賞し、『虎に翼』では2024年度ギャラクシー大賞、第51回放送文化基金賞ドラマ部門最優秀賞を受賞。主な作品に『花のち晴れ〜花男 Next Season』『君の花になる』(TBS)、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京)、映画『ヒロイン失格』『センセイ君主』、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』『前橋ウィッチーズ』などがある。



