俳優の仲野太賀が主演を務めるNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』(毎週日曜午後8時、NHK総合ほか)に、森乱役で出演中の市川團子がコメントを寄せた。初登場となる第25回「変事の予兆」での相撲シーンや、信長役の小栗旬との共演、そしてクライマックスとなる「本能寺の変」への思いを語っている。
初登場シーン「『はっ』に多くの意味」
第25回は森乱の初登場回。相撲の前に、信長が森乱に「お主が相手をせえ」と命じる。それに対し森乱は「はっ」と答える。市川はこの短い返答に込めた意図を説明する。
「森乱は『お主が相手をせえ』という一言で、信長が裏切りの疑いがある家臣を罰するために相撲を催していることを瞬時に見抜きます。その上で『全て分かっております、ご安心ください』という気持ちを込めつつ、周りには悟られないように、ただ『はっ』と答えたのです。短いですが、多くの意味を含む一言になりました」
その後も、相撲の目的を悟られないよう「手を抜いてもようございますか?」と冗談を言いながら、あたかもただの余興を楽しんでいるように振る舞う。市川は「森乱は最初から最期まで、信長に対して普通の一歩上を行く気遣いをすることを大切に務めました。上記のシーンは一瞬の中でも、そのような性根がよく表れていると感じています」と語る。
小栗旬演じる信長との共演
信長役の小栗旬との共演について、市川は「旬さん演じる信長と向き合った時に、その目の奥に宿る圧倒的な引力で、ぐっと芝居を導いていただいた感覚を鮮明に覚えています」と振り返る。
また、悩んでいるシーンの相談をした際には「『好きにやっていいよ。どのパターンでも受け止めるから大丈夫』と言葉をかけていただき、とても大きな包容力に助けていただきました」と感謝を述べた。
本能寺の変への思い
ドラマはいよいよ「本能寺の変」が近づいている。市川は視聴者への見どころとして、森乱の心情を熱く語った。
「光秀の裏切りにより、業火の中で多くの敵を切り倒し、心身共に憔悴しきった信長の元に駆けつけ、その寂しそうな表情をみた瞬間、心から『最期の時だけは、この人が安心して居られるように、自分にできる限りのことをしよう』と思いました」
そして「信長がいよいよ自害に至る時、信長に対する恩義や、武士として潔く死を見届けなければならないという気持ち、それでもやはり殿に死んで欲しくないと込み上げる想い、様々な感情が次々と波のように押し寄せてくる中で、殿の最期を迎えました。森乱の気持ちの葛藤が、見て頂く皆様にも伝われば幸いです」と結んだ。
ドラマ概要
『豊臣兄弟!』は2026年1月期に放送中のNHK大河ドラマ。主演の仲野太賀が豊臣秀吉を演じる。市川團子演じる森乱は、織田信長(小栗旬)に仕える家臣で、本能寺の変で最期を共にする。



