日村は香苗と長坂さつきが事務所を出ていくのを見送った。そして、代表室に戻ると、阿岐本に言った。
「いいんですか? 仕返ししろなんて言って……」
「いいも悪いもねえ。そうしなきゃ、あのさつきって子が救われねえだろう」
「うまくいくかどうかわかりません。へたをすると、オヤジも言われたように事態を悪化させるかもしれません」
阿岐本が語る喧嘩のやり方
「だからさ、ちゃんと喧嘩のやり方を教えるんだよ」
「喧嘩のやり方ですか?」
「闇雲に反撃するだけじゃだめだ。頭を使わなきゃな。そういうのを教えるのが本当の教育なんじゃねえのか?」
教育としての意義
「はあ、教育ですか……」
日村は阿岐本の言葉に納得しきれない様子を見せつつも、代表室での会話は続く。さつきを救うための仕返しの方法をめぐり、阿岐本は頭を使うことの重要性を説いている。