『満州アヘンスクワッド』アニメ化決定 昭和12年の満州舞台のクライム・サスペンス
『満州アヘンスクワッド』アニメ化決定 満州舞台のクライム・サスペンス

漫画『満州アヘンスクワッド』のアニメ化が決定した。昭和12年の満州を舞台に、戦地で右目の視力を失った関東軍兵士・日方勇が、病気の母を救うためアヘンの密造に手を染めたことから、自身と満州の運命を大きく狂わせていく姿を描くクライム・サスペンスだ。

アニメの制作スタジオやスタッフ・キャストの詳細は後日、公式サイトなどで発表される。また、本日5日発売の『週刊ヤングマガジン』45号にて原作漫画の連載が再開した。作画担当の鹿子さんが2025年11月8日に脈絡膜悪性黒色腫のため亡くなり、長期休載していたが、後任は鹿子さんが漫画『キングダム』でアシスタントを務めていた当時の兄弟子で、漫画家のツルシマ氏が作画を担当する。

連載再開の経緯と第216話・第217話

発売号では2話が掲載されており、前半は鹿子さんが最後に描き上げた第216話、後半はツルシマ氏が描いた第217話が掲載された。鹿子さんは今後も作画原案という形で作品に関わっていく。

ヤングマガジン編集部は「長らくお待たせしてしまい、申し訳ございません。生前、鹿子先生は『自分がいなくなった後も、後継を立てて連載を続けてほしい』という思いを残されていました」とコメント。その遺志を受け、ツルシマ氏が作画を引き受けた経緯を明かした。

第216話は全12ページで、鹿子さんがご逝去前に描き上げた11ページに、門馬氏が人物の登場しない12ページ目を新たに構成し直し、アシスタント陣が背景を描いて完成したという。

ツルシマ氏と門馬氏のコメント

ツルシマ氏は「出会いは『キングダム』原泰久先生のもとでした。アシスタントの後輩として入ってきた鹿子。互いに家が仕事場から遠かったこともあり、アシスタントの仕事をする際は仕事場で泊まり込み、仕事はもちろん、ゲームをしたり、テレビを見たりと、家族よりも長い時間を過ごしました。偉大な父のもとで共に育つ弟のような存在が自分にとっての鹿子という漫画家です」と回顧。作画を引き受けた理由については「彼の不在は私にとって耐え難いもので、後継として描くことはその感情に真っ向から向き合い続けることになり、非常につらいものだと思いましたし、それよりも何よりも、多くの方々が育ててきた『満州アヘンスクワッド』という作品に私なんかが手を加えてはならないと思ったからです」と葛藤があったと明かした。

原作の門馬司氏は「故・鹿子先生と最後にお会いした時『自分に何かあっても作品を続けてほしい』という旨の話をお聞きして、正直最初は無理だと思っていました」と述べ、ツルシマ氏の描き上げた作品を見た時「紡がれた」と感動したとコメント。「バトンを渡してくださった鹿子先生、そしてそれを受け取り背負って下さったツルシマ先生、両先生の漢気に応えるべく私も全身全霊をこめて『満州アヘンスクワッド』を作っていきたいと思っております」と語った。

家族のコメントと無料キャンペーン

鹿子さんの家族もコメントを公開し、「漫画を描くことを『天職』だと言っていた鹿子が、大切に、大切に描き続けてきた作品の連載が再開されることを、大変ありがたく思っております」と連載再開に感謝。「鹿子が恩師である原泰久先生のもとでアシスタントをしていた頃から、兄弟子としてたくさんの時間を共に過ごしてきたツルシマ先生に続きを描いていただけること、鹿子はどんな思いで見てくれているでしょうか」と心境を綴った。

『満州アヘンスクワッド』は『コミックDAYS』(講談社)にて2020年4月から連載がスタートし、2021年9月より『週刊ヤングマガジン』に移籍して連載。コミックスの累計発行部数は350万部を突破している。アニメ化決定&連載再開を記念して、11日までヤンマガWeb・コミックDAYSにて全話無料キャンペーンが実施されている。