ホンダN-BOXカスタム、顔つきを「強さ」重視に変更。なぜ?
ホンダN-BOXカスタム、顔つきを「強さ」重視に変更。なぜ?

ホンダがN-BOXカスタムのフロントフェイスを刷新

ホンダは2026年7月17日、軽スーパーハイトワゴン「N-BOX」の改良モデルを発売する。最大の変更点は、上級グレード「N-BOXカスタム」のフロントフェイスデザインだ。現行型(2023年10月発売の3代目)では、威圧感を抑えたクリーンな表情を採用していたが、改良モデルではメッキグリルを大型化し、「迫力」と「押し出し感」を強調する方向へと舵を切った。

なぜデザインを変更したのか?

現行型のカスタムは、「品格と高性能を表現し、誇りを感じさせる」デザインを目指していた。しかし、N-BOX開発責任者の諌山博之氏は「誇りを感じさせるアイテムがユーザーに響かなかった」と説明する。改良モデルでは「迫力と押し出し感を体現したフロントフェイスの踏ん張りスタンスをリアとサイドにも採用し、堂々とした強いカタマリを表現した」という。

諌山氏はさらに、「軽自動車は特別な市場で、迫力や押し出し感をお求めになるお客様の声はすごく出ています。ギラギラを好む方はかなり、まだまだいるというのが実際のところです」と語る。軽自動車以外の市場ではクリーンなデザインが増えているが、軽自動車では依然として強い個性が求められているという。

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デザインの詳細:メッキは手法の一つ

改良モデルのフロントフェイスは、大きなクロームグリルが特徴で、メッキの面積が大幅に拡大した。エクステリアデザイナーによれば、目的は「強い顔」にすることであり、メッキはあくまで手法の一つ。開発当初からメッキでギラギラにしようと考えていたわけではないという。ヘッドライトの透明部分は改良前より外側に張り出し、サイズ規格が決まっている軽自動車で迫力を出すため、細部まで工夫を施した。

ユーザー流出を食い止め、乗り換えを促進

N-BOXは日本で最も売れているクルマであり、累計保有台数は284万台に達する。しかし、2023年ごろから他社モデルへのユーザー流出が増加。2代目N-BOXカスタムを保有するユーザーで、3代目に乗り換えていない「買い控え層」も多いと見られる。諌山氏によれば、販売店に改良モデルを事前披露したところ、「これで2代目からの乗り換えがかなり進みそうです」と喜びの声が上がったという。

競争激化する軽スーパーハイトワゴン市場

N-BOXは軽スーパーハイトワゴン市場でシェアNo.1を維持しているが、近年は競争が激化。N-BOXからN-BOXへの「N to N」乗り換えも多いが、他社への流出が課題だ。N-BOXには「ベースモデル」「カスタム」「ジョイ(Joy)」の3タイプがあり、販売比率は約35:50:15で推移。ホンダは今回の改良でカスタムの販売比率をさらに高めたい意向だ。

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