銘柄米の価格、1年ぶりに4200円を下回る スーパー調査で平均4179円に
銘柄米価格1年ぶり4200円下回る、平均4179円に

銘柄米の価格が1年ぶりに4200円を下回る

農林水産省は6日、2026年2月23日から3月1日までの1週間に、全国のスーパーマーケット約1千店で販売された銘柄米5キロの平均価格が、税込み4179円だったと発表しました。これは前週と比較して42円(1.0%)の下落となり、値下がりは2週ぶりの動きです。4200円を下回ったのは、昨年3月3日から9日にかけての4115円以来、約1年ぶりのこととなります。

調査方法と銘柄米の定義

今回のデータは、農水省が調査会社の情報を基に算出したものです。銘柄米とは、単一の産地と品種が明確に表示されたコメを指します。昨年、政府が備蓄米を放出した後も、銘柄米の価格は4200円を超える高値で推移していました。しかし、昨年の主食用米の収穫量が近年にないほど多かったことから、在庫が過剰になることを懸念した流通業者が、決算期末である3月に向けて安売りを開始したとの見方も浮上しています。

全体の平均価格も4100円を下回る

ブレンド米なども含めたコメ全体の平均価格は4073円で、前週より45円(1.1%)低下しました。これは、新米が本格的に市場に出回り始めた昨秋以降、初めて4100円を下回る数値です。販売量の7割以上を占める銘柄米の価格下落が、全体の平均を押し下げる形となりました。ブレンド米などに限定した平均価格は3795円で、64円(1.7%)の下落を記録しています。

背景にある豊作と在庫懸念

昨年の主食用米の収穫量が大幅に増加したことが、今回の価格下落の主な要因と見られています。在庫の過剰を心配する流通業者が、決算期末の3月に売り上げを確保するため、積極的な値下げに動いた可能性が指摘されています。この動きは、消費者にとっては家計の負担軽減につながる一方、生産者や業界には新たな課題を投げかけています。

農水省は今後も価格動向を注視し、必要に応じて市場安定化のための措置を検討するとしています。米価の下落が今後も続くかどうかは、春以降の需給バランスや業界の対応次第で変わってくる見込みです。