高速道路の自動料金収受システム(ETC)を悪用し、正規の通行料金の支払いを免れたとして、神奈川県警高速隊は1日、横須賀市に住む運送業の男(56)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕した。発表によると、男は昨年11月7~8日、東名高速道路でコンテナ車を連結した「特大車」で走行したにもかかわらず、「中型車」として虚偽の情報をシステムに送信し、正規料金との差額5350円を不正に得た疑いが持たれている。容疑を認めているという。
巧妙な手口で料金を回避
同隊の調べによると、男は横浜町田インターチェンジ(IC)から特大車で高速道路に進入。その後、東名綾瀬バス停でコンテナ車を切り離し、綾瀬スマートICから一度降りた。次に、今度は中型車として同スマートICから再び高速に入り、再びコンテナ車を連結。最終的に浜松西IC(浜松市)で中型車の料金を支払って降り、差額を得ていたという。バス停とICの間はバックで移動していたとみられる。
システムの盲点を突く
この手口は、高速道路の入口で車両区分が自動認識される仕組みを悪用したもの。特大車は中型車に比べて通行料金が高く設定されているため、男は車両を切り離すことで料金を安く偽装した。同隊は、他にも同様の不正がないか詳しく経緯を調べている。
ETCシステムは、車両の高さや長さなどから車種を判別するが、コンテナ車のように連結部分を外せる車両では、不正の余地があったとみられる。今回の逮捕を受け、高速道路会社は対策の強化を検討するとみられる。



