万博大屋根リング解体進む、木材は被災地や花博でリユースへ
万博リング解体進む、木材は被災地や花博で再利用

万博の大屋根リング、解体作業が本格化 木材のリユース計画も進行中

昨年10月に閉幕した大阪・関西万博のシンボルである大屋根リングの解体作業が、2026年3月5日に報道陣に公開されました。同日時点で、全長約2キロのリングのうち約15%が既に解体されており、木材の再利用計画も順調に進展しています。

伝統工法で丁寧に解体される梁と柱

大阪市此花区の万博会場跡地では、リング北東部に位置する伝統的な工法で組まれた梁と柱が、手作業で丁寧に取り外される様子が確認されました。作業員たちは慎重に部材を外し、クレーンを用いて地上へと下ろしていました。この手法は、木材の損傷を最小限に抑え、再利用の可能性を高めることを目的としています。

木材リユースの行方 被災地支援から花博まで

日本国際博覧会協会は、昨年6月から専用サイトを通じて木材の引き取り先を募集してきました。今年1月から引き渡しが開始され、総量約4千立方メートルに及ぶ木材が、18都道府県で活用されることが決定しています。具体的な活用先としては、以下のような事例が挙げられています。

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  • 能登半島地震の被災地:災害公営住宅の建設資材として
  • 2027年横浜国際園芸博覧会(花博):モニュメントや展示物として
  • その他、地域の公共施設や文化プロジェクトなど

協会担当者の大谷佳史さんは、花博での活用について「万博から万博へ資材が引き継がれることは非常に意義深い。2025年の万博の資材であることを積極的にアピールしながら使用していただけると嬉しい」とコメントしています。

ギネス記録の木造建築、解体後の展望

大屋根リングは「世界最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定された経緯があります。現在の計画では、2027年8月までに、一部を除いて完全に撤去される見通しです。また、解体作業で生じる端材などを有効活用するための公募も予定されており、持続可能な資源循環への取り組みが強化されています。

このプロジェクトは、単なる解体作業ではなく、環境配慮と地域貢献を両立させたモデルケースとして注目を集めています。木材のリユースを通じて、万博のレガシーが次世代のイベントや被災地支援に活かされることで、社会的な価値を生み出しています。

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